2022年の年末は黒田砲のおかげもあり円安が少し落ち着いていましたが、2023年から再び円安相場となっています。
ウォルフ波動はメインの時間足に対して逆張りになるわけですが、2023年1月16日からこれだけ続いているUSDJPY(ドル円)相場の上昇トレンド中に発生したウォルフ波動が通用するのかぜひ最後まで読んでください。
記事の目次
圧倒的上昇トレンドのUSDJPY(ドル円)チャートを環境認識
まずは現状のドル円相場をマルチタイムフレーム分析(MTF)で環境認識していきます。
USDJPY(ドル円)チャートの日足を環境認識
日足は上昇トレンド中に押し目をつけて再度上昇中と判断できます。
価格は下降気味の日足100SMAと上昇中の20EMAの間。
次の抵抗帯となりそうなのは日足100SMAにタッチしそうな137.225辺り?
USDJPY(ドル円)チャートの4時間足を環境認識
4時間足は20EMA、100SMAともに上昇中で価格も20EMAの上にいる状態です。
下落トレンドの戻り高値をローソク足の実体でも更新していますが、RSIではダイバージェンスが確認できます。
抵抗帯になりそうなのは下落に勢いをつけたローソク足の起点辺りで、この価格帯は日足の100SMAとも重なるので反発が濃厚に見えます。
USDJPY(ドル円)チャートの1時間足を環境認識
1時間足も完全な上昇トレンド中ではありますが、こちらも緩めのRSIとのダイバージェンス状態。
後1時間足100SMAの角度が水平寄りになっているので、勢いが少し落ちてきてる感があります。
ドル円相場の1時間足に発生したウォルフ波動を分析
ここでは先程までの環境認識とは別に、ウォルフ波動ラインについて1時間足を分析していきます。
環境認識では日足、4時間足、1時間足と完全な上昇トレンド中ではありますが、ウォルフ波動的に分析するとかなり理想的な値動きになっています。
まず1点と3点を結んだ高値ライン、2点と4点を結んだ安値ラインからできるチャートパターンがウォルフ波動と相性のいい上昇ウェッジの形として認識できます。
次に価格の高値ラインは右肩上がりに対してRSIの高値ラインは右肩下がりになっていることから、緩めではありますが完全なダイバージェンスを確認できます。
また相場分析時に大切な横軸をみても、1点から3点目の高値をつけるまでに1時間足のローソク足が51本、そして3点目からこの段階で47本と横軸的には許容範囲の本数差です。
これらの理由からウォルフ波動手法の5点目はこの辺の価格になるんじゃないかと想定して値動きを観察していくことにしました。
ウォルフ波動の5点目判断根拠とエントリー条件
まず5点目の判断根拠はこれまでの分析から次にまとめたものです。
- 4時間、1時間足でRSIがダイバージェンス状態。
- 1点、3点目の高値を結んだラインの延長線にタッチ。
- 1点目から3点目の高値をつけた期間とだいたい同等間隔の期間。
- 誰もに分かりやすい上昇ウェッジのチャートパターンになっている。
エントリー判断は下位足の1分足で判断しました。
- 急激な上昇の高値がウォルフ波動の1点、3点の高値ラインで止まった。
- 1分足でもRSIでダイバージェンスが出現。
- 1回目の上昇高値を超えられずに1分足の上昇トレンドラインを割った。
はじめの急激な上昇はドル円で約43pipsと少し驚きましたが、この上昇がちょうど高値ラインで止まったこと、その後二回更新しようとしても超えられなかったことで逆に“大衆にも意識されていると判断できました。”
ウォルフ波動手法の基本的なエントリー判断は“5分足のダウ理論で目線が崩れたら”になりますが、こういった分かりやすい別条件が成立した場合は個人的にエントリールールを変更してもいいと考えています。
では損切りと利確も分かる1時間足のチャート画像は次になります。
ここはトレードルール通り損切りは5点目高値の少し上、利確目標は5点目とウォルフ波動ラインがタッチする価格に設定しています。
上昇トレンド中の逆張りトレード結果は?
エントリーしてから約11時間後に決済となりました。
分かりやすく30分足のチャート画像にしました。
無事利確目標到達しましたー^^
エントリー価格 | 135.279 |
損切り価格 | 135.500 |
決済価格 | 134.118 |
リスクリワード | 約1:5 |
エントリーから決済までに日を跨いでしまったので決済履歴の損切り価格は約建値になっています。
上昇トレンド(円安)中にウォルフ波動手法は通用するのかについて
今回ウォルフ波動手法のトレードルールに則りエントリーまでしましたが、決済されるまで正直大丈夫かな~と思ってました(´・ω・`; )
なんせこの勢いの上昇トレンドで、さらに円高かドル安になるファンダメンタル的要素もほとんどない状況になるので、いくらテクニカル分析では下落サインが出たからと言っても危ないんじゃないかなと思っていたからです。
ただ私の手法は記事で紹介している通り過去検証から自分の納得できるだけの優位性と根拠もありますし、ウォルフ波動手法の勝率とリスクリワードの関係から仮に負けたとしても資金的には大丈夫になるのでエントリーした感じになります。
ですが決済後の値動きが次のチャート画像になりますが、やはり今のドル円(USDJPY)相場の上昇トレンドはまだまだ勢いがあるため安易な逆張りショートはしない方がいいと改めて思います(( ;゚Д゚))ブルブル
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんもFXトレードは過去検証をしっかりやって優位性のあるトレードをしてみてください。