チャートパターンやインディケーターより大衆心理から値動きを読むことが大事

トレーダー心理を考慮した値動きから押し目となる価格を見つけることが大事

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トレードの仕方には色々ありますが、もっとも多くの人が勝ちやすい(利益を出しやすい)と言われているトレード方法が“トレンドフォロー”になります。

トレンドフォローとは、チャートにトレンドが発生していることが確認できたらそのトレンドをフォロー、つまりトレンドに乗っかる方法でトレードしていくというものです。

トレンドへの乗り方も人それぞれで、押し目からエントリーする人もいれば、押し目を確認した後のトレンド継続時にエントリーする人もいるでしょう。トレンドが継続したことを確認した後で乗る人もいると思います。

どれが正解とかはなく、その人に合ったエントリータイミングでいいと思います。

ただどこが一番利益が出るかで考えると、当然押し目の始まりになります。

トレンドの押し目の判断方法にも色々ある

FXで為替取引をしている人の多くは利益を出してお金を儲けたいという思いがあると思います。

そうなると必然的に押し目の価格を知りたいと考え、押し目を見つけられる手法を探します。

押し目になりそうな価格を見つける方法もいくつもあります。

ライントレードだとレジサポ転換やトレンドライン、フィボナッチ系だと思います。

インディケーターでは移動平均線や一目均衡表、RCIにMACDなどが有名です。

ただこれらだけだと優位性として弱い”です。

それは毎回どの時点が意識されるかは分からないという点です。

例えばライントレードのレジサポ転換にしてみても、どこのレジスタンスラインが次回サポートラインとして意識されるのかは分かりませんし、フィボナッチにしてもどの数値のラインが意識されるかは都度違ってきます。

もちろんこれはその時々の為替に参加している大衆心理によったりするため仕方のないことですが、もう少し高い確率で意識される価格が分かったらどうでしょう?

それが今回分析しようとしている“大衆心理を考慮した値動きから見る押し目判断”になります。

大衆心理から見つける押し目の信頼性

実際の過去分析はこれから行いますが、まずは“大衆心理から押し目になりそうな価格を見つける”とは、レジサポやトレンドラインなどと違い“実際に多くの人がトレードに参加した価格を見つけるということ”です。

その前にライントレードのトレンドラインを説明すると、例えば上昇トレンドの場合はトレンドの前回安値と直近安値をラインで繋ぎ、そのトレンドラインの延長線上に価格が来た際に、これまでと同じ上昇の勢いであれば反発するだろうと予測を立てます。

トレンドラインで価格が反発する際の心理

トレンドラインで反発する値動きの心理
  1. トレンドができたので自分も参加したい。
  2. でもなるべく安い価格から参加したい。
  3. じゃー押し目を待とう。
  4. 押し目はどこまで待つ?
  5. これまでのトレンドと同じ勢いがあった方がいいからトレンドラインを引こう。
  6. トレンドラインまで下がって来たからエントリー。

ですがよく考えてみてください。

仮にトレンドが継続するとしても、押し目として反発する可能性の高い箇所なんていくらでもあるわけです。

トレンドラインかも知れませんが前回高値かも知れません、フィボナッチの78.6%かも知れないですし50%かも知れません。

もちろんこの他の箇所かも知れません。

トレンドラインでエントリーするということは、いくつも想定される反発箇所の中で“これまでの勢いと同じことが前提のラインで反発することに賭ける”ということです。

さすがにこれは博打すぎだと私は思います。

実際は他の根拠と合わせたり、トレンドラインにタッチしただけでエントリーすることはないと思うので、あくまで極論ではあります。

大衆心理から分かる価格は予測ではなく事実が根拠となる

先程説明したトレンドラインもそうですがその他の水平ラインなども基本的には同じで、すべて何かしらの前提条件ありきの予測です。

ですが値動きから探す価格は、実際にその価格で多くの人がエントリーしたことが根拠になるので信頼性が断然違います。

その価格で反発するかどうかは結局は二択ではありますが、単に値動きの勢いの延長に賭けるよりは、実際にエントリーした人が多いという事実に賭ける方が、同じ二択だとしても信頼できると私は思います。

大衆心理から見つけた価格で反発する確率が他のものより高いであろうと思う根拠は次の二つです。

その価格から投入された資金が違う

例えば上昇トレンドの途中であきらかに他のローソク足と比べて長い陽線をつけた場合、そこに多額の資金が投入されたことが分かります。

これは多くのトレーダーが参加してきたのか、一気に大口の資金が投入されたのかまでは分かりませんが、間違いなくこれまでの売りの勢いより圧倒的な買いの勢いが勝った確たる事実”です。

上記以外の理由として、「単に売りが少なければ多額の資金がなくても上がるんじゃない?」と思われるかも知れませんが、もしそうだとしても結局は“その価格より下で売りたいと思う人が少ない”という事実が分かるので問題ありません。

その価格から参入したトレーダーの心理

一つ目の根拠だけでも十分ですが、もう一つの根拠として大衆心理があります。

為替はつまりのところトレーダー一人ひとりの「買いたい」、「売りたい」と思う心理の先にある投入資金の合計の差額によって動きます。

例えばその後上抜けするレンジ相場があったとして、「レンジの下限から上限までの間にできた長い陽線」と、「レンジの上限から少し下げてきたところでレンジの上限を跨いでできた長い陽線」があった場合、その後下落してきた際に反発する確率が高いのはどちらかと言えば後者になります。

この理由が大衆心理です。

「レンジの下限から上限までの間にできた長い陽線」でも大量の資金が動いたことは間違いありませんが、ここで参入してきた人の“ゴールがレンジの上限である可能性もある”からです。

レンジの上限で売った人はそれ以降価格が下がってきてもポジションを持っていないので関係ありません。

では次に「レンジの上限から少し下げてきたところでレンジの上限を跨いでできた長い陽線」の場合はどうでしょう。

ここで参入してきた人の心理は、レンジをいよいよ抜ける(または抜けさせる)ことを想定しているため、“ゴールをもっと上の価格に置いている”と考えられます。

この人らのゴールがどこかは分かりませんが、少なくともその時のレンジを抜けてトレンドになることを想定している人が多いはずなので、次にその価格にまで落ちてきた場合にそれ以上下げさせたくないと思う人が多いことになります。

つまりこれが次回反発する確率が高いであろう大衆心理です。

単なる予想ではなく事実を根拠にしてトレードしよう

ここまで説明してきたようにトレンドの押し目の判断方法はいくつもありますし、トレンドラインなどの判断方法が良くないという訳ではありません。

私も記事にしていますがトレンドラインをエントリー根拠にすることもありますしレジサポラインも必ず引きます。

ただこれらはあくまで“エントリーのきっかけの一つでしかなく、トレードシナリオを構成する際の買い優勢なのか売り優勢なのかを判断する基準にはならない”ということです。

大衆心理を考慮して値動きを分析するとインディケーターや単純なダウ理論的高値、安値だけでは分からなかった“トレンドの基準値”が見えてきます。

トレンドの基準値が定まれば、後はこの基準値より上なら買い目線、下なら売り目線でトレードシナリオを考えられますし、この基準が押し目になる確率は高いはずなので、基準価格になるだけ近い価格になるのを待ってエントリーするだけでも十分優位性のあるトレードができると思います。

もしまだ大衆心理を考慮した値動きから相場を見れていない人は当記事を参考にしてもらえれば嬉しいです。

2021年11月13日追記

今回紹介した大衆心理を考慮した値動きの読み方を使った分析や過去検証までを別記事にまとめました。よければ参考にしてみてください。

トレンドの押し目やポイントとなる価格帯は値動きから判断しよう

相場は大衆心理を考慮した値動きで判断するから勝てる!考察、分析、過去検証まとめ

2021年11月13日