トレンドの押し目となる可能性の高いポイントを大衆心理から判断できるか分析

トレンドの押し目となる可能性の高いポイントを大衆心理から判断できるか分析

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トレンドの押し目となり得る価格を分析する方法はいくつかありますが、今回は以前紹介した“大衆心理を考慮した値動き”から導き出せるのか実際に分析してみようと思います。

分析の際に考慮した大衆心理や細かい値動きの読み方など参考にしてもらえればと思います。

分析に使う過去データの詳細は下記になります。

通貨ペアGBPJPY(ポンド円)
過去データ期間2019年1月~2020年11月
分析期間2020年1月~2020年11月
主軸時間足日足

今回主軸の時間足を日足としていますが、値動きは当然1分足以下からあるわけなので、要領を得ると自分の好きな時間足でも活用していけると思います。

それでは見ていきましょ~

2020年9月22日の安値が上昇トレンドの押し安値となった理由を分析

2020年9月22日の日足チャート画像_分析込み-a

まず前提として大きな赤枠で囲った部分が2020年の約一年の日足チャートで、赤ラインが私が見る日足の高値安値の目線となります。

2019年12月13日に高値をつけてからコロナの影響で2020年3月18日まで一気に下落しています。

あくまでダウ理論的な目線の見方にはなりますが、大きな下落の一波の中で上昇トレンドを継続中ということになります。

そしてここでは上昇トレンドの押し安値となった赤丸部分が、“どうしてこの価格までしか下げずにトレンド継続したのか”を値動きから分析していきたいと思います。

2020年9月22日につけた押し安値の過去の値動きを分析

9月22日の安値で下落が止まった理由を探すためには、過去にこの価格帯でどういった値動きがあったかを確認する必要があります。

また過去の値動きを少しずつ詳細に分析していくために時間足も下位足に落とします。

次の二枚の画像は9月22日の安値の過去の値動きが分かる4時間足のチャート画像となり、一枚目が安値から水平線(赤ライン)を引いたもので、二枚目がもう少し過去の値動きまで遡ったものになります。

まず環境認識としては9月22日の安値は、その前の上昇に対してフィボナッチで見ると23.6%以上戻していますし、期間(横軸)で見ても下落の方が勢いがあることが分かります。

次に過去の価格帯での値動きを分析します。

9月22日の押し安値の前の押し安値(青丸)については、青の水平ラインを引いた過去の上昇の起点となった価格までの下落を狙った売りの利確による反発(青の斜ライン)だと想定できます。

ある程度利確買いが終わった後、再度売りが入ったことで下げた値動きが青の斜めラインに続く赤の斜めラインになります。

この赤の斜めラインが大事なポイントで、ここから売りで参入してきた人の心理は、4時間足や日足の目線が変わるレベルで再度下降トレンドが継続する(もしくは継続させたい)と思っている人たちだということです。

そしてオレンジ枠で囲った部分が、下降トレンドを望んでいる人と上昇トレンドを望んでいる人の攻防が見て取れる値動きになります。

次のオレンジの斜めラインの上昇については、先程の売り買いの攻防中に赤の斜めラインの起点までを狙った買いが加わったものだと想定できます。

そして最後、緑の斜めラインは赤の斜めラインの起点までを狙った買い勢の利確売りによるものだと想定できるため、ここから買いで参入してきた人により上昇トレンドが継続したと判断できます。

つまり、4時間足以上の時間足の上昇トレンドを継続させる起点となった価格が緑丸になるということです。

2020年9月22日の安値が押し安値となった理由まとめ

緑丸の価格が上昇トレンド継続の起点となった価格と判断できるため、この価格から参入した人も多いことが想像できますし、起点となるので多くのトレーダーがその後意識することも想定できます。

その結果が、2020年9月22日までの下落を止めた理由だと分析できます。

トレンド継続?2020年6月21日の上昇トレンドの押し安値を分析

2020年6月21日の日足チャート画像_分析込み-a

6月21日の安値は、先程分析した9月22日の押し安値の前の押し安値となり、日足で上昇トレンドを形成した後の一回目の安値になります。

それではこの価格の前回の値動きを4時間足で見てみましょう。

2020年6月21日につけた押し安値の過去の値動きを4時間足で分析

次のチャート画像は6月21日の安値に赤丸をつけたもので、取り敢えずフィボナッチを確認するとこの前の上昇に対して23.6%まで戻している感じです。

2020年6月21日の4時間足チャート画像_分析込み-a

まず気になる点として、赤の斜めラインが私の見る日足の目線の見方になるのですが、一波の上昇と比べ二波の下降の方がなだらかなので勢い的にはそれほど強いものではないことが判断できます。

次に青の斜めラインが下位足レベルの下降トレンドになります。

こちらを見ても、一波の下降に対しての50%くらい戻して再度下降トレンドを継続(三波)していますが、その後の戻り(オレンジの斜めライン)では23.6%くらいまで上昇で戻しているため、下位足で見ても勢いが落ちてきていることが確認できます。

そしてオレンジの枠で囲った部分が下降トレンドを継続させたい売り勢と、日足の上昇トレンドを継続させたい買い勢の攻防部分になると判断でき、上昇トレンドを継続させたい買い勢に加え、青の斜めラインの戻り高値までをゴールとした短期の買いが入った結果が緑の斜めラインの一波の上昇と判断できます。

2020年6月21日が押し安値となった理由まとめ

先程に続き短期の買い勢の利確売りが緑の斜めラインの二波と考えられるので、緑丸部分が日足の上昇トレンドを継続させた起点と判断できます。

そして緑丸部分から参入した人は日足レベルでの上昇トレンド継続を期待した人たちになるので当然利確目標はまだまだ上とも想定できます。

その結果、一度くらい緑丸の起点に戻してきても反発し、それが再度押し目となるというわけです。

値動きから押し目となる可能性の高いポイントが見つかるか分析した結果まとめ

いかがでしたでしょうか?

値動きから相場のキーとなる価格帯を見つける分析は押し目だけに限らず、利確や損切りポイントを決める際にも活用できます。

インディケーターやトレンドラインが意識されないわけではありません。

ただ相場心理や大衆心理を考慮したローソク足の値動きは“傾向や平均値などの単なる数値ではなく実際にトレードされた事実”が根拠となるため、相場内での信頼度が圧倒的です。

今後は今回紹介した値動きの読み方を使って過去検証まで行い、誰でもリアルトレードに活かせる内容にまで落とし込みたいと思っています。

2021年11月13日追記

今回分析した大衆心理を考慮した値動きの判断方法や過去検証のまとめまでを別記事にしました。よければ参考に読んでみてください。

トレンドの押し目やポイントとなる価格帯は値動きから判断しよう

相場は大衆心理を考慮した値動きで判断するから勝てる!考察、分析、過去検証まとめ

2021年11月13日

実際に大衆心理から判断したポイントでのリアルトレードもまとめてますので参考にしてみてください。

値動きから大衆心理は一目瞭然で分かる?値動きはウソつかない

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