最近の暑さに対応できなくて、めっきり家から出なくなったピッピです( ⑉´ᯅ`⑉ )・・・溶ける
前回の記事では、ダブルトップ・ダブルボトムの基本構造や意味、そしてネックラインの役割などを詳しく解説しました。
この記事では、そこから一歩踏み込み、実際のチャート検証から導き出した「勝てる条件」を分析・解説していきます。
「見た目どおりに動くもの」だけを紹介するのではなく、“負けるパターン”もしっかり分析したうえで、再現性のあるトレード手法へと落とし込んでいく流れをお伝えします。
「形が出たらエントリー」ではなく、「この条件が揃えば狙える」という“自分の武器”として使いこなすためのステップを、ぜひ一緒に確認してみてください。
過去分析に使用する実際のチャート情報は下記です。
過去チャート情報 | |
通過ペア | USDJPY(ドル円) |
時間足 | 1時間足 |
分析期間 | 2010年5月1日~2023年12月1日(約13年6ヶ月) |
それではいきましょー
記事の目次
ダブルトップ・ダブルボトムの成立状況を過去チャートから分析
まずはダブルトップ・ボトムのチャートパターンを分析したいと思います。
ダブルトップ・ダブルボトム成立は次のような値動きを指します。

そして、トレード中ならダブルトップ・ボトムっぽいからエントリーするであろうチャートパターンだが、エントリーしてたら負けになっているチャートパターンを失敗チャートパターンとして判断しています。
この“エントリーしてたら負けになっている”チャートパターンを分析に含めているかどうかが、ものすごく大切になってきます。
世の中にはトレード手法の分析や説明、過去検証を紹介している人は多くいますが、だいたいの人がこの失敗パターンを省いて紹介しています。
だから仮に紹介されたトレード手法を完璧にトレースできたとしても、紹介者のように勝てない現実が待っているのです。
どんなトレード手法やチャートパターンも、条件は成立しているのに負けトレードになることは絶対にあります!
だから今回のようにちゃんと負けトレードになるパターンも含めて勝率や分析を出さなければいけないのです(,,>᎑<,,)
それでは見てみましょー
ダブルトップ・ボトムの勝率は?
過去チャート分析結果 | |
総数 | 190回 |
成功回数 | 150回 |
失敗回数 | 40回 |
比率 | 78.9:21.1 |
いかがでしょうか?
今回の検証では、ダブルトップ・ダブルボトムが成立したパターン190回のうち、150回が成功トレード、失敗は40回という結果になりました。
勝率にして約78.9%。
トレードの世界で、これほどの安定感を持ったパターンはそう多くありません。
もちろん、「見た目どおりに動いた」ものだけを数えたわけではありません。
前述のとおり、「ダブルトップっぽいけど、もしここで入っていたら負けてたよね」という“失敗チャート”もしっかり含めてカウントしています。
だからこそ、この数字にはリアルな信頼性があると私は思っています。
逆に言えば、どれだけ条件がそろっていようが、2割は負けるということでもあります。
この“負けも含めた8割”という感覚は、メンタル面の準備にも役立つはずです。
「パターンが見えたからエントリー」ではなく、「この形は8割の確率で効くが、2割は想定どおりにいかない」――そう腹をくくってトレードする。
この意識があるだけで、リスク管理にも大きな差が出るのです。
次章では、さらに成功・失敗の内訳を具体的に見ていきましょう。
なぜ勝てた?なぜ負けた?パターンを見極めて手法を確立させる
前章では、ダブルトップ・ダブルボトムが成立した過去190チャートに対し、約8割の勝率という結果が出ました。
しかし、この数値に満足して終わると意味がありません!
なぜなら、残りの2割は「条件がそろっていたにもかかわらず負けたトレード」だからです。
そしてこの負け方を深掘りすることこそが、手法を確立させるために最大のヒントになるからです。
勝ちパターンの共通項を見つける
まず最初に、成功したパターンの中から「共通していた条件」を探ってみました。
すると、いくつかの明確な傾向が浮かび上がってきます。
- ネックラインに向けた動きがスムーズで、勢いがあった
- 2点目の高安値までの値動きに勢いがない
- 2点目高安値で明確な反転の値動きがある
こういった特徴があるパターンは、トレーダーの売買心理がある程度共通しているため、比較的素直な値動きになりやすいと感じました。
負けパターンの共通項を見つける
一方で、条件は成立しているのに負けたチャートを並べてみると、こちらも共通点が見えてきました。
直前にダブルトップ・ボトムが成立してるとトレンド転換してる可能性が高い
ダブルトップ・ボトムはトレンド転換のサインで最も有名なチャートパターンです。
そのため、通常だと下落途中に高値をつけても、それは下降トレンドの戻り高値の場合が多く、相場的には再度下落が続きます。
ですが次の負けパターンを見てください。
まずは左のチャート画像を見てください。
下降トレンド中にダブルボトムが成立し、直後にダブルトップっぽい値動きになっていますが、直前のダブルボトムのネックラインがレジサポ転換の役割も果たして、結果ダブルトップは成立せずそのまま上昇しています。
右のチャートは逆に、上昇トレンド中にダブルトップが成立し下落相場になってます。
直後にダブルボトムっぽい値動きになってますが、結果ダブルボトムは成立せず下落継続しています。
勝ちだけに共通する条件を探す
ここが最も大切な視点です。
勝ちと負けの両方を比較したうえで、「勝ちにだけある条件」、「負けにならない条件」を抽出することで、安定したトレード手法が確率するのです。
今回だと「ダブルトップ・ボトムが完成した直後の反転サインは無視する」です!
このように、“なるべく負けにならないトレード条件を見つける”ことで、無駄なエントリーを避け、勝率を押し上げることができます。
「勝ち方」よりも「負け方」を重視する姿勢が鍵
トレード手法を検証するとき、勝ちパターンばかりを並べて満足してしまいがちです。
でも実際には、勝ちよりも「なぜ負けたか?」の方にこそ、勝率を高める鍵が詰まっています。
私はこの分析を通して、「負けチャートの中から何を学ぶか」が、勝てる手法を組み立てるうえで不可欠だと改めて感じました。
ダブルトップ・ボトムは間違いなく“使える武器”になる
ここまでダブルトップ・ダブルボトムのチャート検証、そして成功・失敗パターンの分析を通して、明確な手法の「核」となる条件を見つけ出すことができました。
この手法により、単なる“パターン認識”に留まらず、実際のトレードで再現性を持って活用できる武器になると感じています。
ダブルトップ・ボトムを活かしたトレード手法の条件
私が導き出した“狙える”パターンは、次の5つの条件を満たしている場面です。
- 1点目と2点目の高値(または安値)がほぼ同じ水準で揃っている
- ネックライン抜けに向けた値動きがスムーズで、勢いがある
- 2点目の戻し(高値や安値)に向かう動きには勢いがない
- 2点目の高値または安値付近で、明確な反転サインが現れている
- ダブルトップ・ボトム完成直後に現れる“逆方向”の反転サインには惑わされず無視する
この5点が揃っているときに限って、私はエントリーを検討します。
チャートパターンは“形”ではなく“中身”で見極める
ダブルトップ・ボトムというと、「M字・W字の形」ばかりに目が行きがちです。
しかし、同じ形でも勝てる場面と負ける場面があるのが現実です。
だからこそ“その中身”、つまり値動きの勢いや反転の質感、背景のトレンド環境まで含めて判断することが大事になってきます。
ダブルトップ・ボトム検証|13年分チャートから導いた勝率78.9%の手法まとめ
今回の記事では、ダブルトップ・ダブルボトムに絞って、13年以上の過去チャートを190回分分析し、成功パターン・失敗パターンの共通点を徹底的に洗い出しました。
そして最終的に、「この条件が揃えば狙える」という明確な手法の軸を確立することができました。
チャートパターンは、ただ形を追うのではなく、“中身”を見て判断することが大切です。
この記事が、あなたの手法づくりやトレード戦略のブラッシュアップに役立てば幸いです。
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