分析から導き出したN字(N波動)手法のエントリー条件、過去検証まとめ

分析から導き出したN字(N波動)手法のエントリー条件、過去検証まとめ

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さてさて前回に続き〝N字(波動)手法〟を確立させるために分析から導き出したトレードルールで、今回は実際の過去データを使って検証作業をしていきたいと思います。

検証作業はルールに則ってトレードしていくだけで頭は使わないのでその点は楽なのですが、逆に言うと単調な作業になるのでめんどうではあります(;´Д`A “`

また検証し終えた後に再分析することで、〝手法としての明確さ〟〝より高い勝率を出せるルール追加〟などが見つかることがあるので、再分析もしっかりやっていこうと思います。

それではいきましょー

まずは分析内容が気になるよって方は前回記事から目を通してもらえるといいと思います。

FXチャートのN字(N波動)値動きを徹底分析

FXチャートのN字(N波動)値動きを徹底分析

2023年9月10日

過去検証するN字(N波動)手法のトレードルールや検証設定の確認

まずは前回の分析から導き出したトレードルールを再確認しておきたいと思います。

N字手法は、N字を3波と捉えて、この内の3波目を狙いにいく手法になり、具体的なトレードルールは次になります。

N波動手法トレードルール
  • 主軸時間足で1波と判断できる値動きがある。
  • 調整波(2波)はフィボの50%~38.2%の範囲内までの押しである。
  • N波動が成立すると考えた場合、N波動の位置がトレンド転換時かトレンド継続の位置になる。
  • 調整波の終わりに分かりやすい(レジサポ転換など)抵抗帯が確認できる。
  • エントリーは5分足でトレンド転換のチャートパターンかプライスアクションが確認できたら。
  • 利確目標は調整波の終わりから1波分の値幅とする。

検証する過去データは次になります。

通過ペアUSDJPY(ドル円)
検証期間2015年6月1日~2020年6月30日
チャート時間ニューヨーク時間
インジケーターなし
過去検証_通貨ペア設定

検証終了後の再分析では何かしらのインジケーターは表示させようと思っています。

N字(波動)手法の過去検証結果は勝率67%

何と初回の検証で勝率67%とかなりいい数字が出たので、もっと詳しいデータを掲載します。

過去検証_統計データ
期間5年間
合計トレード回数39回
勝ちトレード数26回
負けトレード数13回
平均利益(pips)150pips
平均損失(pips)36pips
リスクリワード(RR)1:4.167
勝率67%
負け率33%
平均利益、損失について
過去検証ソフトのForexTesterの統計データでは平均利益がpointで表示されているため、pipsに変換しています。

いかがでしょうか?

1時間足チャートを軸にしているので基本デイトレードになると思いますが、それで平均利益が150pipsは驚異的ではないでしょうか(`-д-;)ゞ

トレード全体のリスクリワードが1:4.167になるので、勝率が6割強でも利益の方がダントツ多くなるのもいいですね。

敢えて理想を言うなら、個人的にはもう少しトレード頻度があれば嬉しいですが、〝FXはトレードすることが目的ではなく、利益を出し続けることが目的〟なの手法としてはほぼ完ペキだと思います。

前回の分析時はN字が成立したパターンだけを抽出して手法に落とし込める傾向を見つけたので少し不安な部分もありましたが、こうやって実際に動いてる相場で過去検証することで手法の優位性が高まったのでよかったです。

とまぁこのように検証データだけを見ると完成に近い手法に見えますが、この検証履歴を再分析することで〝より優位性が高く安定した具体的な手法にできる〟と思うので、続けて分析していきたいと思います。

検証結果の再分析は勝率を上げる

分析から何を導き出すかは人によったりもしますが、私の場合は〝再分析では勝率を上げる〟ことに重きを置いています。

他にも再分析することで『手法をより具体的にする』とかも素晴らしいと思います。

あきらかに値動きの勢いがなくなってきたら撤退を考慮する

勝率の上げ方にも色々ありますが、まずは〝勝率を上げるためには負け率を下げることが大切〟になるので、今回は負けトレードから傾向を見つけたので説明したいと思います。

まずどうやっても未来の値動きを完ぺきに予測することは不可能なので、エントリー後に〝あきらかに値動きの勢いが弱ってきたと判断できた場合は利確目標前でも決済してしまう〟というルールになります。

次の検証時の負けトレードを見てください。

中には多少撤退判断がしづらい値動きもありますが、負けトレード全体(13回)中の7回で値動きの勢いが弱まったと判断できそうなトレードがありました。

最悪建値決済でも負けにはならないですし、負けトレードの半分以上で損切りまでに勢いが弱まったことが判断できるのであれば、これはエントリー後のトレードルールとして加える価値があると思います。

負けトレードから傾向を見つける際の注意点
負けトレードの傾向パターンが勝ちトレードには当てはまらないことを確認する必要がある。

これは手法作成の時でもやりがちなミスですが、負けトレードを減らしたいがために負けトレードの傾向をパターン化するのはいいのですが、それが勝ちトレードにも当てはまってしまうと、当然その勝ちトレードは次回以降はなくなるということになります。

つまり、勝率を上げるために負け率を下げるルールを追加するしたことで、勝ちトレードまでも減ってしまうため、結果的に勝率は上がらない状態になるということです。

因みに今回追加した負けトレードの傾向パターンは勝ちトレードにはあまり当てはまっていなかったのでルール追加しています。

損切り価格の設定ルールの見直し

損切り設定のルール化こそ、検証結果から出せる最大のメリットだと思います( 〃 ˆᴗˆ 〃 )

実際に検証作業をしたからこそ分かるリアルタイムな値動きとの兼ね合いや現実的な値幅設定が分かるからです。

後で見てもらいますが検証時に私が設定した損切り価格は〝N字の2波の終わりと判断した価格帯〟になります。

ですが負けトレード履歴から分析すると、損切りを〝N字の1波の起点の少し下辺りに設定〟していれば勝ちトレードになっていたトレードもあります。

また新たに追加した撤退ルールも適用すれば、途中逃げできていた場面もあります。

今回の負けトレードの内、損切りを1波の起点下にしていれば勝ちトレードだった回数は、負けトレード13回中の6回になります。

こちらもルール化決定でよさそうです。

利確位置について
利確位置は2波(調整波)の終わりと判断した価格から1波と同じ値幅で設定しますが、上記のように2波の終わりを早まってエントリーしてしまった場合は、2波の終わりが確定した位置からの値幅調整に再設定します。

分析から導き出したN字(N波動)手法のエントリー条件、過去検証まとめ

これで前回の分析から導き出したN字手法の過去検証、検証結果の再分析は終わりになりますが、個人的にはすごく満足のいく手法にまとまったと思っています。

元々の検証結果でも勝率は67%ですし、仮に損切り位置の見直しを反映させたとすると負けトレードの内6回が勝ちトレードになってたわけなので、勝率だけを再算出すると次のようになります。

合計トレード回数39回
勝ちトレード数26回 + 6回 = 32回
負けトレード数13回 – 6回 = 7回
勝率82%
負け率18%

勝率が82%というのは過去に検証してきた手法の中でもかなり高い勝率の手法になります。

今後はリアルトレードでも使い、記事で紹介もしていこうと思いますのでよければ参考にしてみてください。

また、この段階の手法をベースに皆さんでも過去検証を行ってより自分好みのN字手法に仕上げてみるのもおすすめです。

検証作業は専用ソフトを使えば効率的に時短もできます。

FXの検証ソフトでは定番のForexTesterを最安で使い続ける方法も別記事にまとめていますので、よければ参考にしてください。

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実際に私がN字(N波動)手法を使ったリアルトレード記事もまとめましたので参考にしてみてください。

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