過去チャートを使ってトレンドラインブレイク手法をエントリー判断まで徹底分析

過去チャートを使ってトレンドラインブレイク手法をエントリー判断まで徹底分析

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今回分析時にみるトレンドラインブレイク手法の前提条件は、前回の記事で説明した全10項目になります。

トレンドラインブレイク手法の前提条件
  • ブレイクしたラインがトレンドラインである
  • ブレイク時の足に勢いがある
  • ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
  • ブレイク後にこれまでのトレンドラインの役割が転換している
  • ブレイク後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの50%以上である
  • 時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある
  • これまでのトレンドの最高値、最安値から1波でブレイクしている
  • これまでのトレンドの最高値、最安値から3波でブレイクしている
  • 大きな足と同じ方向のトレンドラインをブレイクしている
  • 大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている
  • 5分足でもしっかりトレンドラインが意識されていたことが分かる

上記条件の中で1波と3波の条件は必ずどちらかになるので、どちらかが当てはまっているかを見ています。

また、今回分析している中で新たに見つかる重要な値動きもあるかも知れませんので、その際は今後の追加条件として足していこうと思います。

トレンドラインブレイク手法の前提条件について詳しくは前回記事を参考にしてください。

トレンドラインブレイク手法について分析定義や優位性の根拠を説明

トレンドラインブレイク手法について分析定義や優位性の根拠

2021年5月3日

4時間足でトレンドラインブレイクしているチャートを分析

2018年2月5日に上昇トレンドラインをブレイク

チャート画像は大きな足で傾向をみるための日足、主軸足の4時間足、詳細な値動きを見る5分足になります。

それでは前提条件にどのくらい当てはまっているかを分析します。

2018年2月5日のトレンドラインブレイク分析
ブレイクしたラインがトレンドラインである
ブレイク時の足に勢いがある
ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
ブレイク後にこれまでのトレンドラインの役割が転換している
ブレイク後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの50%以上である
時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある
これまでのトレンドの最高値、最安値から1波でブレイクしている
これまでのトレンドの最高値、最安値から3波でブレイクしている
大きな足と同じ方向のトレンドラインをブレイクしている
大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている
5分足でもしっかりトレンドラインが意識されていたことが分かる

トレンドラインブレイク手法の前提条件にこの時の値動きでは10項目中9個が該当していました。

ポイントとしてはブレイク元のトレンドラインかと思います。

私は他の分析でもそうですが、基本ヒゲの先まで考慮して見ていくため、今回もヒゲの先でトレンドラインを引いていましたが、一旦ブレイクした後の戻し(押し目)が実体で引いた場合のトレンドラインまで戻して反発しています。

これは今後実体を重要視するべきかヒゲ先を重要視するべきかのヒントになりそうな値動きになるので、また別の機会に分析したいと思います。

2018年4月27日の上昇トレンドラインブレイク

トレンドラインブレイク手法の前提条件に2018年4月27日のブレイクは10項目中7個該当していました。

2018年4月27日の上昇トレンドラインブレイク分析
ブレイクしたラインがトレンドラインである
ブレイク時の足に勢いがある
ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
ブレイク後にこれまでのトレンドラインの役割が転換している
ブレイク後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの50%以上である
時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある
これまでのトレンドの最高値、最安値から1波でブレイクしている
これまでのトレンドの最高値、最安値から3波でブレイクしている
大きな足と同じ方向のトレンドラインをブレイクしている
大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている
5分足でもしっかりトレンドラインが意識されていたことが分かる

ポイントとしては、時間軸の項目かなと思います。

前回高値までは52本で、そこからブレイクした安値までは94本なので、時間軸的には下降の勢いの方が時間がかかっているので“弱い”となりますが、今回は1波ではなく3波でブレイクしているため、前回高値からブレイクまでに上昇の勢いが落ちていることが分かります。

一応トレンドラインのブレイク手法になるので、前回トレンドを継続した高値から時間軸を測りましたが、3波でブレイクした場合は時間軸の測り方を考える必要がありそうです。

もう一つのポイントは「大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている」になります。

日足のチャート画像を見ながら多くのトレーダーの思考を考慮してみましょう。

まずこれまで日足の上昇トレンドだったものが押し安値を下回ったことで目線が崩れました。

この“目線が崩れた事実がある”ことで多くの人が“日足レベルの上昇トレンドが転換するかも知れない”と考えると思います。

ただこの時点ではまだ“かも知れない”ため、4時間足で再度上昇トレンドを形成します(今回ブレイクされた上昇トレンド)。

しかし4時間足の上昇トレンドラインをブレイクしてきたわけなので、ここで一気に“日足レベルの下降トレンドを形成する”という意識が強まります。

その結果、ブレイクの勢いで一気に4時間足の目線が崩れ、その後フィボの50%くらいの押し目をつけて日足の下降トレンドまで形成したという流れだと思います。

2018年8月6日の上昇トレンドラインブレイク

トレンドラインブレイク手法の前提条件に2018年8月6日のブレイクは10項目中6個が該当し、少し判断が難しい△が2個になりました。

2018年8月6日の上昇トレンドラインブレイク分析
ブレイクしたラインがトレンドラインである
ブレイク時の足に勢いがある
ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
ブレイク後にこれまでのトレンドラインの役割が転換している
ブレイク後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの50%以上である
時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある
これまでのトレンドの最高値、最安値から1波でブレイクしている
これまでのトレンドの最高値、最安値から3波でブレイクしている
大きな足と同じ方向のトレンドラインをブレイクしている
大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている
5分足でもしっかりトレンドラインが意識されていたことが分かる

まずブレイクの勢いの△について、ヒゲから引いたトレンドラインを抜ける際は若干勢いがあると判断しても良さそうですが、4時間足のラインを抜ける勢いとしては弱いということ。

次にもう1本引いているトレンドラインのブレイクについて、こちらは勢いはありませんがブレイクの手前でも意識されていることが確認でき、ブレイクのタイミングでも“意識されているからこそのもみ合い”が確認できます。

上記から今回は△と判断しました。

次の△である役割転換について、どちらのトレンドラインも私的には“意識された”ようには見えますが、結果的には逆にブレイクされてもいるため△にしました。

ポイントとしては、ブレイクした後しっかり目線も下げに変わっていますが、その後レジサポ転換も微妙で結果100%戻しています。

今回はこのブレイクでエントリーしても十分な利益を出せそうだったため分析に含めましたが、可能であればその後もトレンドが継続するか、今回のように100%戻しされるくらいの勢いなのかも先に判断できればいいなと思います。

2018年10月18日の上昇トレンドラインブレイク

2018年10月18日のブレイクは前提条件の10項目中5個が該当しました。

2018年10月18日の上昇トレンドラインブレイク分析
ブレイクしたラインがトレンドラインである
ブレイク時の足に勢いがある
ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
ブレイク後にこれまでのトレンドラインの役割が転換している
ブレイク後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの50%以上である
時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある
これまでのトレンドの最高値、最安値から1波でブレイクしている
これまでのトレンドの最高値、最安値から3波でブレイクしている
大きな足と同じ方向のトレンドラインをブレイクしている
大きな足の1波の中にできた逆トレンドラインをブレイクしている
5分足でもしっかりトレンドラインが意識されていたことが分かる

この値動きは分析には含めましたが、実際のトレードでは見送った方がいいブレイクになると思います。

まず1つ目の理由が日足です。

これはすでに出来上がったチャートを見ているので日足を下降トレンドとしていますが、この4時間の上昇トレンド時点で見てみると日足の下降トレンドは赤◯時点で押し高値を超えているため、一旦目線が崩れています。

日足で40pipsなので大したことないようにも取れますが、個人的見解ではこの日足の下降目線が崩れたことで売りの圧力が弱まり、その結果4時間足の上昇トレンドをブレイクはしましたが、その後の戻り(押し目)が大きくなり100%近くまで戻したと判断しています。

また、今回のトレンドラインブレイク手法の前提条件に当てはまっている項目数も一番少なく、前提条件の中でも重要視されるブレイク時の勢いに関する下記項目が当てはまっていません。

前提条件の中でブレイクの勢いを判断する項目
  • ブレイク時の足に勢いがある
  • ブレイクしたことでこれまでのトレンド(目線)が崩れている
  • 時間軸で見てもブレイクの方が勢いがある

ただ、一応ブレイク前のレンジっぽい値動きにも逆の下降トレンドラインを引くことができるため、この下降トレンドラインとこれまでの上昇トレンドラインの交差している価格までの戻りを待った上でエントリーするのはありかも知れません。

結果論だけで見れば上記エントリーでかなりのpips数を稼ぐことはできますが、実際のトレード中にこの判断をするのは難しいかも知れません。

トレンドラインブレイクを日足から分析

今回2018年を分析してきましたが、次のチャート画像が今回分析した4回のトレンドラインブレイクを日足でみたチャートになります。

また今回分析したトレンドラインには赤◯番号を示しています。

2018年日足チャート-a

そして次がトレンドラインブレイクの前提条件に各ブレイクがどのくらい当てはまっていたかをまとめた表になります。

各トレンドラインブレイク条件に当てはまった数
赤①10項目中9個が該当
赤②10項目中7個が該当
赤③10項目中6個が該当、△が2個
赤④10項目中5個が該当

それでは日足の値動きからトレード心理をまとめたいと思います。

赤①:2018年2月5日のトレンドラインブレイクを日足から分析

赤①はなるべくエントリーできればなと思う感じです。

該当項目数は一番多いのですが、唯一主軸の4時間足より大きな日足と同じトレンドに対してブレイクを狙う形になるので精神的に長い間リスクと葛藤することになると思います。

ただそれを補うほどの5分、4時間、日足ともにブレイク時の値動きで勢いを確認できます。

実際に値動きしていることを想定すると、ブレイク時は1波で4時間足レベルの目線を崩すほど値下がりしているわけなので、その後の押し目を狙ってエントリーを考えれば全然現実的だと思います。

赤②:2018年4月27日のトレンドラインブレイクを日足から分析

赤②のブレイクは確実に取っていきたい値動きになります。

該当項目数も7個と悪くないですし、こちらも5分足からブレイク時の勢いが確認できます。

また何より大きいのが“日足でこれまでの上昇トレンドの目線が崩れているという事実”です。

もちろんこのまま下降トレンドになるのか再度上昇トレンドを継続するのかはまでは分かりませんが、日足レベルの目線が崩れた事実は大きいです。

これにより実際のトレードでも次のような値動きを想定しエントリーできると思います。

値動きから想定されるトレーダーの思考
  1. 上昇の勢いが弱まったので少し様子見、または押し目を待とう。
  2. まだ下降トレンドを形成したわけではないので結構戻りはありそう。
  3. 押し目を待っていたらフィボの78.6%手間で日足の上ヒゲピンバー、4時間足では右肩下がりのダブルトップ、上昇トレンドラインをブレイク。
  4. ショートでエントリー。

赤③:2018年8月6日のトレンドラインブレイクを日足から分析

赤③からが難しいです。

すでに出来上がったチャートを分析している分には、項目も6個と半分以上は該当していますし△ではありますが2個当てはまっています。

また日足から想定しても、赤③のトレンドの起点の時点で日足では下降トレンドが形成されているため下落の勢いは十分だと考えられ、そうであれば戻しも赤②の時より浅めになると想定できるためフィボの61.8%でも想定通りです。

しかも4時間足で上昇トレンドを形成してはいますが、ダウ理論で言うとまだ4時間足でも目線は下のままです。

ちょうど61.8%辺りの高値が赤③の上昇トレンドの起点となっている安値の戻り高値になるため、これを上抜けしない限りは4時間足まで目線は下ということになります。

まとめると、4時間足まで下降トレンドの中の、4時間足の下落の1波の中にできた4時間足の上昇トレンドということになります。

ではなぜ実際のトレードだと難しいかというと、“一気にブレイクしたあとそのまま100%以上戻しているから”です。

つまり“エントリータイミングを見つけられない”というわけです。

今は過去のチャートを分析しているので、ブレイクしたらエントリーすればいいと思えますが、実際のトレードでは騙しも想定しないといけないため、できれば軽い押し目を待つのがセオリーです。

ですがこの時の値動きでは軽い押し目もなければ、5分足でも勢いよくブレイクしているわけではないため難しいという結論になりました。

もう少しブレイク手法の条件を増やすか、損切り覚悟で浅めの損切りにしてブレイクと同時にエントリーするかの二択かなと思います。

赤④:2018年10月18日のトレンドラインブレイクを日足から分析

赤④については、これこそ分析とリアルトレードとの違いを象徴するような値動きだと思います。

まず4時間足の上昇トレンドによってこれまで日足の戻り高値を超えてしまっているので、一旦日足の下降トレンドの目線が崩れた状態になっています。

この状態というのは赤②の説明にもありましたが、この後の値動きがどっちに行くかは判断しづらい状態です。

そして赤②と同じ思考で考えると、多くの人は日足の下降トレンドの目線が崩れたことで“トレンドが転換するのではないか”と考え始め、ひとまず様子見かトレンド転換を想定して押し目を待つと思います。

こんな日足で目線が崩れた直後の状態の中、これまでと同じ下降トレンド前提で、下降トレンド中にできた下位足の上昇トレンドラインをブレイクしたからとエントリーするのはリスクが高すぎだと思います。

よってリアルトレードであれば赤④のようなトレードはしないのがベストです。

もしエントリーする場合の2パターン
  1. 目線が崩れたことでトレンド転換を想定した場合、青②を押し目と捉え、ここで何かしらのチャートパターンを確認しエントリーする。
  2. 下降トレンドが継続すると想定した場合、青③が前回高値の青①を超えてこなかったことを確認後、赤④の起点と青②の安値に斜めラインを引いた青線をブレイクしてきたらエントリーか、青②の安値を超えてきたらエントリーかの二択。
斜めラインについて
赤④の起点と青②の安値に引いた青線は、青③が青①の前回高値を更新していないのでトレンドラインではありません。

エントリーを想定したトレンドラインブレイク手法まとめ

ここまでトレンドラインブレイク手法を前提に、2018年のチャートにブレイク時の値動きによって意識されるトレーダーの心理なども考慮して説明してきました。

ですがこのまま過去検証や実際にトレードしようと思っても絶対にうまくいきません!

それはなぜかというと、まだ“このチャートパターンになった前提でしか見れてないから”です。

ですが実際のトレードでは自分の望んだチャートパターンになるかならないか分からない状態でエントリーするのかしないのかを決めなければなりません。

つまり、“想定しているチャートパターンになると判断するエントリー条件”が決まっていないということです。

他にも、エントリーした場合の決済価格の決め方や、エントリーはしたけど逆向してしまいそのトレードを諦めるポイント(損切り)も決めていません。

これらを決めずにトレードや過去検証をはじめても、結局エントリーできなかったり、それぞれのトレードが再現性のないもので終わってしまいます。

それでは最後に今回のトレンドラインブレイク手法のエントリー条件や決済、損切り価格決めのルールをまとめたいと思います。

エントリーは3波のトレンドラインブレイク

エントリーの3波目とは、ブレイク元のトレンドに対して逆のトレンドから見た3波目ということになります。

例えば 2018年2月5日(赤①)のようにブレイク元のトレンドに対して1波でブレイクしてきた場合は、ブレイク後の押し目を待ったあと、再度元のトレンドラインを超えたタイミングでエントリーすることになります。(エントリー2)

もしくは、1波でブレイクした後の押し目がこの時のように分かりやすいポイント(レジサポ転換点)である場合は、そこで下位足(5分足など)を確認しエントリーするのもありかと思います。(エントリー1)

トレンドラインブレイクチャート1-エントリー説明画像-a

元のトレンドラインに対して3波目でブレイクしてきた場合は、もうそのタイミングでエントリーして問題ないかと考えています。

トレンドラインブレイクチャート2-エントリー説明画像-a

決済ポイントはミニマムで誰でも分かりやすい価格帯がベスト

FXトレードにおいて決済ポイントを決めるのは本当に難しいです。

為替はその時々によって値動きが違うため、正直決済価格を先に決めることの方がハードルが高いです。

しかし、だからこそ分析から決済価格を先に決められるだけの値動きのルールを決め、そのルールに通りに過去検証した結果から出た勝率に優位性が持てるのです。

決済を誰でも分かりやすい価格にする理由

誰もが分かりやすいポイントがなぜいいかと言うと、為替の値動きは多くのトレーダーの売買の結果で動いていくものなので“誰もが分かりやすい=みんながその価格を意識する”ということです。

例えば今回もありましたが、日足レベルで目線が崩れた場合多くの人が「トレンドが転換するかも」と考えます。

この時に多くの人が次に意識する価格は“再度トレンドが継続となる価格”か、“トレンドの転換が確定する価格”の二つです。

このように為替の世界において“誰もが分かりやすいということはその時点で優位性がある”ことになるのです。

決済価格をミニマムにする理由

これは分析時やトレード中でも陥りやすいあるあるですが、“少しでも多いpips数を取りたくなる”というものです。

確かに可能であればpips数が多いにこしたことはありませんが、pips数を多く取ろうとすればするだけ勝率は下がります。

単純に考えても、10pips取るのと100pips取るのであれば前者の方が確率的に高いことは分かりますよね!

また多くの人が“FXをしている目的は利益を出したい”のであって、“pips数を取りたいわけではない”と思います。

FXで利益を出していくのであれば、決済ポイントは“分析から過去検証するたびに精度を上げていければいい”話なので、まずはミニマムで考えていくのがベストになります。

上位足でみた前回高値・安値を決済ポイントとする

さきほど説明した理由から今回は“上位足でみた前回高値・安値”を決済ポイントとしたいと思います。

日足が下降トレンドを形成している中にできた4時間足の上昇トレンド(日足の押し目)をブレイクしてきた場合の決済ポイントは、日足の前回安値になります。

日足が上昇トレンドの中、4時間足の下降トレンド(日足の押し目)をブレイクしてきた場合は、日足の前回高値が決済ポイントになります。

損切り価格はエントリー根拠から逆算する

損切り価格というのも決済価格と同様に決めるのが難しいとされています。

決済価格と損切り価格との比率がそのトレードのリスクリワードとなり、リスクリワードとその時の手法の勝率とを考慮してエントリーを考えるのが資金管理に繋がってくるからです。

ただ今回のトレンドラインブレイク手法に関しては、エントリー条件がブレイクしたトレンドからみて3波という条件にしています。

つまりは、“トレンドラインをブレイク”“その後トレンドが継続することを前提”としたエントリー条件ということです。

であれば、エントリー条件が崩れることがこの手法の切り替えポイントになるため、損切りポイントは必然的に3波と捉えた波動の高値、安値にするのが妥当だと思います。

エントリー条件がトレンドラインのブレイクでもあるわけなので、そこから考えるとブレイク元となったトレンドラインのレジサポ転換の価格にしてもいいのですが、今回のラインは水平線ラインではないため、レジサポ転換を損切りにするとした場合、時間が経つにつれ損切り価格も変わってくることになります。

上記理由からも、やはり3波の起点にするのが妥当だと思います。

過去チャートを使ったトレンドラインブレイク手法の徹底分析まとめ

前回の記事でトレンドラインをブレイクしてきた時に優位性があると判断できる値動きやその根拠について説明し、今回はその前提条件を実際の過去チャートに当てはめて分析してきました。

そしてエントリー判断基準や、エントリー時の決済、損切り価格の設定ルールまでまとめることができました。

前提条件を元に、そこからの値動きを考慮したエントリー基準まで決めることができたので良かったと思います。

これでやっとトレンドラインブレイク手法の過去検証に入れます。

過去検証は今回分析に利用した2018年を含めた3年くらいで行おうと思っています。

引き続き過去検証の記事も公開していきますので、よければ参考に読みに来てください。

少し遅くなりましたが過去検証の結果も公開致しました。

トレンドラインブレイク手法を使った過去検証結果まとめ

トレンドラインブレイク手法を使った過去検証結果まとめ

2021年5月29日