今回はFXトレーダーがもっとも時間を費やしている過去検証や分析を少しでも効率的にできるフォレックステスターのおすすめ機能と各設定方法や使い方をご紹介したいと思います。
私も十年以上FXトレーダーをやっていますが、やっぱり検証作業はめんどくさいと感じてしまいます( ˆ꒳ˆ; )
ですがトレード歴が長くなればなるだけトレード手法の検証の意味や大事さを実感するもの事実なので、ここではフォレックステスターの機能からあまり紹介されてはいないけど検証作業や分析にものすごく効果のある機能に絞って紹介したいと思います。
それではどうぞ~
記事の目次
検証期間とは別に『検証開始日』を設定できるのが便利
この機能は検証用に新規でプロジェクトを作成する際に、この検証で使うデータ期間として『テスト期間』を設定するのですが、テスト期間とは別に『テスト開始時間』というものが設定できます。
例えば2010年01月01日~2015年12月31日の過去データを使って検証しようと思ってチャートを動かし始めても、2010年01月01日以前のチャートがないため初回のチャート分析ができません。
そうなると結局ある程度の期間はチャートを早送りすることになってしまうため時間の〝無駄〟です。
この無駄な時間を省くための機能が『テスト開始時間』の設定になります。
おかげで普段ならついめんどくさいからと後回しにしがちな過去検証も〝過去検証しよう〟と思ったタイミングですぐに検証できます。
MetaTrader(MT4,5)だと手法に大事な下位足の値動きが過去に遡れない
これは相場分析の定石でもあるマルチタイムフレーム分析(MF)の原理と同じですが、例えば自分が過去チャートを見ていて何かしらのチャートパターンや傾向を見つけたとしましょう。
それが日足でも4時間足でも1時間足でも構わないのですが、手法に落とし込むまでの流れとして〝上位足から下位足へ少しずつ時間足を落としながら値動きを追っていく〟と思います。
人による部分もありますが、例えば日足でトレードする場合のエントリー時の値動きは30分から1時間足、4時間足を主軸としたトレードであれば15分から30分足くらいの値動きをきっかけにエントリーするか判断すると思います。
ですがMetaTraderでは下位足になればなるだけ遡れる期間が短くなるため、4時間や1時間足での大事なエントリー時の下位足の値動きがどうだったかを分析したくてもできない環境になっているのです。
MetaTraderは直近の値動きを分析するには申し分のないツールですが、相場から傾向を見つけ出し、さらにその傾向が今だけのものでなく過去の相場でも見受けられるかどうかを判断するには最低でも数年の過去データ期間が必要になります。
こういった場合でもフォレックステスターなどの検証ツールだと過去数十年レベルで1分足まで遡って相場の傾向を追うことができますし、ティックデータも含めてダウンロードしていれば、実際に数年前の値動きを1分足以下まで再現してトレード練習もできます。
このように検証ソフトは過去検証だけでなく、しっかりした過去データから新たなトレード手法を見つけることも可能になるのです。
だからこそ勝ち続けてるプロトレーダーは間違いなく過去検証をしていますし、検証ソフトを使ってより勝率を安定させたり新たな手法を見つけることができているのです。
ショートカットキーを設定すると効率が良くなって検証と分析に集中できる
ホットキーの設定とは、フォレックステスターの各機能に対してショートカットキーを設定できることを指します。
設定も簡単で下記の2手順で完了できます。
フォレックステスターメニューの「設定」->「ホットキー」を選択
オプションのホットキータブからショートカットキーを設定したい機能を選び好きなキーを設定
フォレックステスターの機能のほぼすべてに好きなショートカットキーを設定できます。
これが思いのほか便利で、いくら検証ソフトでは早送りや巻き戻しができると言っても数年分の過去データを検証するには1、2時間などあっという間に過ぎてしまいます。
この間に何回トレードや分析があるかは手法にもよるとは思いますが、分析やトレードのたびにキーボードからマウスへ、マウスからキーボードへと手を移動させるのはやはりしんどいため、その結果検証作業自体がめんどくさいと感じてしまうかもしれません。
ですが新規ポジションや各ラインの起動、ローソク足の早送りや巻き戻しなど検証作業で基本的に行う機能をホットキーに設定しておけば、キーボードから手を話す必要がなくなります。
そうすると値動きの一つ一つや分析自体に集中できるようになるので、検証作業も効率的になるしその効果も大きく変わってきます。
因みにキーボードが嫌な人は多機能マウスを利用すればマウス操作のみでも検証や分析を行うことができるようにもできます。
ワンクリックトレード機能がスキャルピング検証の時間を短縮
これはどうゆうことかと言うと、トレードスタイルや手法によって損切りポイントと利確目標の決め方には二通りあると思います。
一つ目は利確と損切りポイントがトレードごとに変化する場合
これはチャートパターンや値動き、フィボナッチやインジケーターなどを元にある条件に達したら損切り、利確をするという場合です。
- ダブルトップ/ボトムのネックラインを超えたら利確、損切り
- トレンドラインを下回ったら利確、損切り
- フィボナッチの起点を超えたら損切り、フィボナッチの◯%に達したら利確
- 移動平均線を下回ったら損切り
二つ目は利確、損切りはリスクリワードによって固定で行う
これはエントリー条件は手法ごとに違いますが、利確と損切りはエントリー価格から◯pips、損切りは◯pipsとはじめから固定しておくパターンになります。
利確と損切り幅についてはリスクリワードから1:1の場合もあれば1:3などもあるかと思います。
- リスクリワード1:1ならエントリー価格から10pips下げたら損切り、10pips上げたら利確とか
- リスクリワード1:3の場合は10pips下げたら損切り、30pips上げたら利確など
因みにリスクリワードから決めるためpipsは手法ごとに違ったりします。
そしてフォレックステスターのワンクリックトレード機能は利確、損切り幅を固定でトレードする場合にものすごく便利に働きます。
個人的に特に効果を感じやすいのがスキャルピングトレードの練習、検証時になります。
スキャルピングトレードは基本的に1分足などの短い時間足の中で何回もトレードを重ねることで利益を積み上げていくトレード方法になるため、細かい相場分析よりローソク足の値動きの方に注力しながらトレードします。
そのためエントリー判断や利確、損切りをスピーディーに行う必要があり、一瞬の判断ミスや操作ミスが大きな損失に繋がります。
このような場合にフォレックステスターのワンクリックトレード機能であれば、あらかじめ利確幅と損切り幅を設定しておけるため、エントリーと同時に利確設定と損切り設定が自動で行われます。
つまり〝エントリー判断のみに集中してトレード検証ができる〟というわけです。
フォレックステスターのワンクリック機能の設定、使用方法説明
設定方法も簡単です。
フォレックステスターのメニューから「注文」タブを選び「FXスピードアップを起動」をクリックするとワンクリックトレード機能パネルが表示されます。
表示されたワンクリックトレード機能パネルの「新規パネル追加」をクリックしてオーダーグループを追加します。
オーダーグループの設定値はデフォルトのままで問題ありません。
新規パネル(オーダーグループ)を追加すれば、後はワンクリックトレード時の損切り、利益幅を設定すれば完了になります。
画像は損切りを100pips、利確を150pipsとリスクリワード1:1.5で設定してみました。
後は検証中に自分のタイミングでBUY(買い)かSELL(売り)をクリックするだけでエントリー、損切り、利確設定まで自動で行われます。
画像は試しにBUYでエントリーした直後になります。
フォレックステスターであまり知られていないけどおすすめ機能の紹介まとめ
今回紹介した機能や使い方をすると普段のトレードスキルも磨かれますし、分析範囲や手法もこれまで以上の手法が見つかったりもすると思います。
これら以外にもまだまだフォレックステスターの便利機能はたくさんあるので、今後も時間を見つけては追記か別記事にて紹介できればと考えています。
フォレックステスターは他の検証ソフトと比べて使いやすさだけでなく機能面でも優れていますし、扱われている過去データの精密性も高いです。
また今回紹介した機能を使わずともフォレックステスターは圧倒的に便利で信頼性の高い検証ソフトになるので、まだ使ったことがない人や購入を迷ってる人はぜひ無料版からでもお試しください。
無料版から有料版にした人も、初月以降の料金を無料にする方法も紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。