最近は「N字+三角保ち合い」のチャートばかり追いかけているピッピです(˶ᵔᗜᵔ˶)
このページにたどり着いたということは、
「パターン分析だけじゃなくて、ちゃんと検証された数字を知りたい」
と思っているタイプじゃないかな、と思います。
そこで今回は、USD/JPYの1時間足チャート 13年分 を使って、私がコツコツ検証してきたN字の1波+三角保ち合いを組み合わせたパターンについてまとめました。
単なる“雰囲気トレード”ではなく、72%という勝率が出た具体的な形と使い方を、できるだけシンプルに整理していきます。
この記事では、N字や三角保ち合いそのものの教科書的な解説よりも、
「どんな形ならエントリー候補にしていいのか」
「損切りと利確をどこに置けば、数字的にまだ戦えるのか」
といった、実際の検証結果から見えた“現場目線のルール”を中心になります。
なお、今回の検証に使った専用ソフトは ForexTester です。
ソフトの特徴や、ちょうど開催されているブラックフライデー60%オフの活用法については、別の記事「FXで安定して勝ちたいなら、証券口座より先に“検証環境”へ投資しよう【ForexTester60%オフ】」で詳しくまとめているので、検証環境そのものに興味があれば、そちらもあわせて読んでもらえるとうれしいです( 〃 ˆᴗˆ 〃 )
記事の目次
勝率72%を出した「N字+三角保ち合い」とは?
今回検証したチャートパターンの概要
今回検証したのは、N字波動の途中で三角保ち合い(トライアングル)が挟まるパターンです。
ざっくり言うと、
まずはっきりしたトレンドの1波目が出る
そこから調整の2波目が入り
2波目の途中〜終わりで三角保ち合いができる
その後、1波と同じ方向へ3波目が出ていく
…という流れですね。
三角保ち合いは“迷い”なので、そのあとの決定打(ブレイク)は意外と伸びやすいという前提で、このパターンを狙っていきます。
なぜN字+三角保ち合いに注目したのか
皆さんもそうだと思いますが昔から「N字+押し目(戻り)」みたいなシンプルな形はよく見ていましたが、自分で検証していく中で、
「あれ、2波目に三角保ち合いができているところって、体感でも結構伸びてない?」
と感じる場面が増えてきました。
ただ、感覚だけで話しても意味がないので分析してみました。
パターンが出たところを全件ピックアップという形で集計してみたところ、〝勝率72%〟という数字が出た、という流れです。
主観ではなく、過去データで“ちゃんと数を数えたうえで72%”というのが今回のポイント
主観ではなく、過去データで“ちゃんと数を数えたうえで72%”
N字+三角保ち合い分析条件と結果のまとめ
検証条件(通貨ペア・時間足・期間)
検証条件はこんな感じです。
| 過去チャート情報 | |
| 通貨ペア | ドル円 |
| 時間足 | 1時間足 |
| 期間 | 2015年〜2023年 |
| 対象パターン | N字波動+三角保ち合い |
- 明確な1波のトレンドがある
- 2波で三角保ち合いができている
- 3波が1波と同じ方向に出ている(もしくは出ようとしている)局面
※方向は上昇・下降どちらも含めています。
勝ち34回・負け13回の内訳と勝率72%
この条件でチャートをひとつずつ見ていった結果。
| 過去分析結果 | |
| 総数 | 47回 |
| 勝ちパターン | 34回 |
| 負けパターン | 13回 |
| 勝率 | 約72% |
もちろん、この数字が未来を保証するわけではありませんが、それでも「完全にランダム」というよりは、明らかに優位性があるゾーンと見ていいと私は考えています。
N字+三角保合い_勝ちチャート分析結果(※ gifなのでメディアをクリックして頂くと全部見れます)
N字+三角保合い_負けチャート分析結果(※ gifなのでメディアをクリックして頂くと全部見れます)
N字+三角保ち合いパターンの具体的な形
N字の1波・2波・3波の定義
この記事では、N字を次のようにざっくり定義しています。
- 1波:トレンドの起点から、最初の大きな伸びが終わるまで
- 2波:1波に対する調整の戻し(押し)
- 3波:2波の調整が終わって、再び1波方向へ伸びていく動き
特に大事なのは、1波と3波の向きが同じであること。
ここが崩れると、そもそも「トレンドフォローのN字」とは言いにくくなってしまうので、ガチャガチャしたレンジは除外して、なるべく素直なN字だけを拾うようにしています。
二波目にできる三角保ち合いの条件
次に、2波目の三角保ち合いです。
- 2波は1波の高安値の間でなければならない
- 三角保合いは1波と2波の間で収縮していること(高値・安値がだんだん近づく)
- ある程度の本数があること(数本のピンバー程度はNG)
- 1波の半値〜7割戻しあたりで発生している
といった条件をざっくり見るようにしました。
“三角っぽく見えるだけ”のノイズはなるべく外し、本当に売り買いが拮抗している場所だけを拾うイメージ
N字+三角保ち合いのエントリー条件と損切り・利確ルール
ここからが、実際にトレードに落とし込む部分です。
例としてシンプルに上昇パターンのロングで説明します。
上昇パターン(ロング)の具体的なルール
上昇N字+三角保ち合いの場合、私はこんなルールで考えています。
N字1波の上昇を確認
2波の戻しの中に三角保ち合いができるのを待つ
三角保ち合いの下降トレンドラインを上にブレイクしたらエントリー
エントリータイミングは、“三角保ち合いの上抜け”=“迷いの決着”と考えるとイメージしやすいと思います。
RR1:1でも期待値がプラスになる
今回の検証では、
損切り:2波の安値(高値)の少し外側
利確:エントリーから損切りまでの値幅と同じだけ伸びたところ(RR1:1)
という前提でシミュレーションしています。
つまり、勝ち負けが同じ値幅なのに勝率が72%ということは、単純計算でも期待値はプラスになっているということです。
もちろん、実運用では
半分だけ利確して残りは伸ばす
トレーリングストップで追いかける
など、いろいろアレンジもできますが、まずはRR1:1の固定ルールで検証しておくと、「このパターン自体に優位性があるかどうか」が分かりやすいです。
実際のチャート例でトレードを再現
勝ちパターン(No.28)のシナリオ解説
ここからは、実際に検証した中のひとつを例に、トレードの流れを振り返ってみます。
まず、左側でしっかりした上昇トレンドの1波目が出ています
その後、押し戻しの中で高値と安値が収縮する三角保ち合いが形成
三角保ち合いの下降トレンドラインを上抜けたところでエントリー
損切りは、N字2波の安値の少し下にセット
そこから価格が素直に伸びて、エントリー〜損切りまでの値幅と同じ分だけ上昇したところで利確
文字だけだとややこしいですが、チャートで見るとだいぶスッキリした形だと思います。
“1波の続き”を取りに行くイメージで3波を狙うという感覚さえ持っておけば、そこまで難しくはありません。
エントリーから決済までの値動きの流れ
もう少し細かく見ると、ブレイク直後は一度押し返されることもあります。
ただし、
三角保ち合いの中に戻ってこない
損切りラインも割らない
のであれば、多少の“押し返し”は想定の範囲内として、ルール通りにホールドすることが大切です。
このあたりは、「勝率72%だけど、100%ではない」という前提を受け入れて、淡々とルールを回すしかありません。
勝率72%を出したN字+三角保ち合いパターンの具体的な形と使い方|まとめ
N字+三角保ち合いパターンは「トレンドフォローの型」のひとつにする
ここまで見てきたように、N字の2波に三角保ち合いが挟まるパターンは、過去9年分のドル円1時間足では勝率72%という結果になりました。
完璧に勝てる“聖杯”ではないけれど、トレンドフォローの中で十分メイン張れるトレード手法だと感じています
大事なのは、
1波でしっかりトレンドが出ていること
2波の調整の中で、売り買いが拮抗する“三角の溜め”があること
その決着(ブレイク)を、1波と同じ方向に素直に取りにいくこと
この3つだけです。
細かいところは人それぞれ調整もありだと思うので、まずはこの“型の輪郭”だけ押さえてもらえれば十分かなと思います。
検証にはフォレックステスターを使って「自分の型」に落とし込む
とはいえ、このパターンも自分の目と手で検証してみないと、本当の意味では腹落ちしません。
私も実際に、「チャートをひたすら巻き戻して → N字+三角を探す → エントリー・損切り・利確を置いてみる」という地味な作業を繰り返しました。
同じ型でも“自分の目で100回以上見たパターン”と、“人のブログで1回読んだだけのパターン”では、実戦での安心感がまったく違います
そのときに使ったのが、検証ソフトのフォレックステスターです。
一気に過去チャートを進めたり、気になった場所だけ細かく見直したりできるので、今回みたいな「特定のチャートパターンをひたすら集計する作業」との相性がかなり良いです。
フォレックステスターについては、別記事でも書いています。












