目線の転換がトレンドフォローの押し目判断に優位性があるか分析してみた

目線の転換がトレンドフォローの押し目判断に優位性があるか分析してみた

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今回はトレンドフォロー手法に取り入れようと考えている押し目を判断する値動きについて2020年のチャートを分析してみたいと思います。

押し目を判断する値動きは基本的に目線の転換を利用します。

目線の転換を基本とした細かい値動きやその理由については別記事にまとめていますので参考にしてください。

大きな時間足の押し目と判断できる値動きについて考察

大きな時間足の押し目を判断できる値動きについて考察

2021年6月19日

2020年のチャートにどのくらい目線の転換があるか分析

これ以降、目線の転換と説明する値動きは先程紹介した記事で説明している値動きを指すものとします。

まずは1時間足で確認しましたが、どうしても上昇・下降が重なったりしてる箇所もあり正確ではありませんが、ざっと見て24回ほど見つかりました。

少し分かりづらいですが日足でまとめたものが次のチャート画像になります。

2020年の押し目判断値動き-日足

ですがこれだけでは当然トレード手法には落とし込めないため、この後さらに条件を絞っていくのですが、まずこの時点で気になる点として“日足の上昇トレンドの押し目では必ず今回の値動きをしている”ことが挙げられます。

まだまだ偶然感は否めませんがひとまずポイントとして抑えておきたいと思います。

1時間足から目線の転換の細かい値動きを分析する

さすがに日足では実際の値動きが分かりづらいので、何箇所か分かりやすい1時間足で値動きを確認したいと思います。

これは2020年11月に確認できた目線の転換ですが、この二つは理想的な値動きだと思います。

特に左の値動きは1波で1時間足の目線(赤ライン)を崩す勢いで上昇し、その後一つか二つ下くらいの時間足(青ライン)で下降トレンドを形成し、再度上昇に転換しています。

2020年11月のきれいな押し目の値動き-1時間足-a

上記のように下降トレンドが崩れたものだけでなく、中には上昇トレンドを形成してから目線が崩れたものも含んでいます。

2020年8月の上昇トレンドの目線転換-1時間足-a

ただし現段階では1時間足でトレンドを形成した後に目線が崩れたものを洗い出しただけなので、この後“押し目でないところで今回の値動きをした場合に騙されないよう”ルールを調整していこうと思います。

改めて押し目の判断条件を選定する

先程までは1時間足で“トレンド形成後に目線が崩れたものだけ”を抽出していたので、まだまだ押し目の判断には条件が緩すぎます。

そこでもう少し1時間足の値動きだけで押し目を絞り込める判断条件を選定したいと思います。

見ている時間足で、これまでの目線が1波で崩れている

先程はひとまず2020年でどのくらい目線が崩れる値動きがあるか検討がつかなかったため、甘めの判断をしていました。

高値安値の捉え方にもよりますが、私は1時間足の高値安値は赤ラインのように判断するためもっと下位足の目線で判断した次のような値動きは対象から外すようにします。

理由として今回は“1時間足から上位足の4時間、日足トレンドの押し目を判断する”を前提にしているため、値動きを判断する(高値安値の見方)時間足も1時間足レベルに統一する必要があるからです。

この条件を追加することにより3箇所が分析対象から外れました。

見ている時間足でこれまでの目線が1波で崩れている-1-a

ローソク足のヒゲではなく実体で見る

これはローソク足から見る値動きを重視したルールになります。

次のチャートを見てもらうと、確かに目線が崩れる値動きをしていますが、目線を崩したローソク足がヒゲになっています。

ローソク足にヒゲが確認できるということは、つまり一旦は目線を崩そうとチャレンジを試みたが結果的にローソク足1本(1時間)分すら目線を崩した状態を維持できなかったということです。

それだけまだ値動き的には勢いが弱いと判断できるため条件に追加しました。

ちゃんと値動きが分かるローソク足を対象とする

これは「見ている時間足で、これまでの目線が1波で崩れている」と似てる部分もありますが、高値安値の部分がゴチャゴチャしている場合、大事な値動きというところが読みづらいためルールに追加しました。

ゴチャゴチャしたということは、それだけ“その後の値動きに影響を与える値動き”だと捉えることもできますが、それ以上に“トレード手法や値動きの読み方はシンプルが一番”と思っていますので、今回は手法から外そうと思います。

押し目判断の値動きルールを選定した後の日足チャート

“1時間足の目線が崩れた”というだけの条件では24回あった分析対象も、値動きルールを選定した後だと13回と半分まで絞ることができました。

マルチタイムフレーム分析を併用すればもっと選別できるとは思いますが、そうなるとトレード機会がほぼなくなってしまったりもするので、まずはこのくらいから過去検証を行うくらいがちょうどいいかと思います。

ルールを絞った後の2020年の押し目判断値動き-日足

目線の転換がトレンドフォローの押し目判断に優位性があるか分析してみて

ここまで「1時間足から上位足の4時間、日足トレンドの押し目を判断する」ためのルールを決めるため、まずは緩い前提条件を元に分析対象を見つけ、それらの値動きからより詳細な押し目判断ルールまで決めました。

中には、今回の“ルールには当てはまっているのにその後想定している方向へ動いていない”ものもありますが、現分析時では13戦10勝3敗と勝率80%なので現実的だと考えています。

とは言えこの段階ではまだ環境認識レベルなので、この後トレードで最も大事で難しいエントリー判断、損切り、決済価格の決め方までを別記事で分析していきたいと思います。

そして押し目判断ルール(当記事)、エントリールール、損切り、決済決めまで分析し終えてやっと過去検証に移れるので、まだまだ先は長いですが今後FXで利益を出し続けられるかも知れない手法になると思うので丁寧に分析、過去検証までしていきたいと思います。

トレンドフォロー手法に関する分析や過去検証結果まで随時記事にできましたらこちらにもリンクを貼っていきますので、よければまた見に来てもらえると嬉しいです。