今回は久しぶりのトレード手法記事になります。
さらに株、為替などすべてのチャート分析でもっとも使われているであろう移動平均線(ma)を使ったスーパーシンプル手法です(,,>᎑<,,)
使う移動平均線も1本のみなので初心者から再現可能のトレード手法になるので、ぜひ参考にしてください。
記事の目次
いまさら移動平均線を使ったトレード手法を確立させた経緯
みなさんは移動平均線を使ったトレード手法をお持ちでしょうか?
私は過去に移動平均線を使った手法を分析から検証まで行って記事にしていますが、ここ数年はもっぱらウォルフ波動とRSIを組合せた手法をメインに使っており、それだけで充分利益も出ていました。
ウォルフ波動手法の勝率が約7割で、RSI単体でも6,7割り程度は勝っています。
条件が似ていることもあり両方の条件が揃った時が当然一番勝率が高く8割を超えてくるくらいになります。
ただ上記の手法はどうしても逆張りになる機会が多く、最近のスーパー円安相場では中々トレンド自体が崩れることがないためトレード機会が減ってきました。
これほど長期で一方通行のトレンド相場が続くのであれば、やはりトレンドフォロー型の鉄板手法も持っておかないとさすがに機会損失が大きいなと思った次第です(;・∀・)
よくある移動平均線を使った手法はどれも複雑で再現性が低い
これは以前から思っていたことですが、多くの人が移動平均線を使った手法を色々紹介していますが、個人的に全部難しすぎない?って思ってました。
さもシンプルで簡単そうに説明していますが、よくよく見ると複数の移動平均線を使ったりボリンジャーバンドを表示させてみたり、一目均衡表を使ったりします。
エントリータイミングも〝移動平均線を抜けたら〟とか〝ボリンジャーバンドの◯σにタッチしたら〟みたいな説明で、それはどの時間足で、ローソク足の確定を待つのか待たないのかなど、本当にトレードで使ってる?みたいなオチばかりです。
検証しようにも再現性が低そうなものばかりなので、自分で分析から見つけるのが間違いないと判断しました( ;꒪⌓꒪;)
移動平均線の設定値を20にした理由
移動平均線の設定値を「20」に選んだ理由には、トレード機会を増やしつつ、相場の勢いを効率よく捉えられるという利点があるからです。
設定値を20より大きくしない理由
設定値を大きくするほど移動平均線は長期的な動きを反映するようになります。その結果、次のようなデメリットが生じます。
トレード機会の減少
長期の時間軸に基づく移動平均線では、トレードチャンスが少なくなり、頻繁にエントリーすることが難しくなります。
相場の勢いを捉えにくい
設定値20の移動平均線は、相場の勢いに乗りやすい特性があります。一方で、設定値が大きくなると、相場の勢いが落ち着いているタイミングに焦点が移り、勢いが出始めるタイミングを捉えにくくなります。
相場の動きへの遅れ
長期の移動平均線は、相場が大きく動き出すタイミングを捉える速度が遅く、トレンドを活用したトレードの機会を逃す可能性が高まります。
設定値を20より小さくしない理由
一方で、設定値を小さくしすぎると移動平均線の動きが相場の価格変動に過剰に反応し、次のような問題が発生するからです。
エントリータイミングが掴みづらい
設定値が小さすぎると、移動平均線が相場に過度に追随し、価格との乖離がほとんどない状態になります。この状態では、トレンドの明確な転換点を見極めにくくなります。
利益を伸ばしにくい
短期の移動平均線を基準にすると、相場の短期的な揺れに影響されやすく、十分な値幅を取る前に決済してしまうリスクが高まります。その結果、トレードで大きな利益を得ることが難しくなります。
設定値20が最適性
設定値20の移動平均線は、短期すぎず長期すぎないバランスの取れた設定値です。
相場の勢いを的確に捉える
相場が動き出すタイミングを見極めやすく、トレンドに乗った効率的なトレードが可能です。
トレード機会の確保
適度な頻度でエントリーポイントを提供し、トレード機会を最大限に活かせます。
その他の移動平均線の設定値についても検証してるのでよければ見ていってください。
初心者必見:移動平均線1本だけのシンプルトレンドフォロー手法を分析
まずはチャートからざっくりとした下記トレードルールを元に、今後過去検証までする価値があるかを判断するために分析をします。
- 移動平均線:(sma)設定値は20
- 明確に上下どちらかに傾いている
- 移動平均線の傾きと逆方向にローソク足が抜けたことを押し目と判断
- エントリー条件は移動平均線の傾きが保たれたまま再度ローソク足が移動平均線を超えたら
- 損切りは移動平均線の傾きと逆方向に再度ローソク足が抜けたら
正直まだこの時点では、損切りはほぼ確定ですが、利確ルールは調整すると思います。
上記トレードルールに当てはまっているチャート例は次になります。
分析していくチャート情報は次になります。
過去チャート分析情報 | |
通過ペア | USDJPY(ドル円) |
分析期間 | 2015年1月~2016年12月 |
主軸時間足 | 1時間足 |
移動平均線1本だけのシンプル手法の分析結果
いきなりにはなりますが、過去2年間のドル円相場での分析結果がコレです。
移動平均線シンプル手法の分析結果 | |
トレードルール対象回数 | 138回 |
勝ちトレード回数 | 122回 |
負けトレード回数 | 16回 |
勝率 | 88.4% |
まだ分析段階なので実際にトレードしてはいませんがいかがでしょうか?
トレード条件に当てはまった総数も100回以上になるのでデータとしては充分ですし、何と言っても勝率88.4%は高いです( -`ω-)✧ドヤッ
正直このままリアルトレードに使いたいくらいの結果になります。
少し見づらいですが一応分析チャート画像も添付しておきます。
薄黄色枠で囲った部分が勝ちトレードで、水色枠が負けトレードになります。
ちょこちょこある数字はトレード回数などのカウント用なのと、移動平均線が表示されていないのは1時間足だと全部入りきらなかったので4時間足チャートでスクショしたからになるので気にしないでください。
シンプル手法の注目ポイントはリスクリワードの良さ
勝率もさることながら、このシンプル手法のいいところが負けトレードから分かります。
例えば次のチャート画像は負けトレードをズームしたものですが、損切りと想定した陰線のローソク足の実態はこれで12pipsです。
他の負けトレードを見てもらっても分かりますが、勝ちトレードの値幅と比べて圧倒的に負けトレード時の値幅の方が小さくなっています。
これはトレード手法がトレンドフォロー型な上、移動平均線が手法の根底にあるためチャートが動けば移動平均線も動きます。
例えばエントリー直後に相場が逆行しても損切り価格は小さくて済みますし、チャートが動けば移動平均線も動くため時間が経つにつれて損切り価格はより小さくなっていくというわけです。
このように移動平均線1本だけのシンプルトレード手法は〝トレードルール自体がリスクリワードのいい手法〟だと言えます。
移動平均線1本だけのシンプルトレンドフォロー手法まとめ
今回は移動平均線を使ったトレード手法を分析しましたが、正直現時点ではテコ入れは必要なく、このまま過去検証してみていいかなという分析結果になりました。
損切り幅が少ない手法なのはいいですが、利益幅をもう少し伸ばしたい気持ちはあるので、利確ルールを〝エントリー後に1本でも陰線が確定したら〟に変更するのもありかなとは思っています。
移動平均線を使った手法は大衆心理から考えても理屈が通っている
例えば上昇トレンドが発生すると多くの人が自分もエントリーして便乗しようとしますが、当然その中で少しでも安い価格でエントリーしたいと考えるから押し目を探すのです。
相場は上下運動を繰り返しながら動いていくわけですが、いつまで上げていつから下がるかは誰にも分からない中で、もっとも両条件に適した価格帯を示したものが移動平均線になるのです。
上昇中の移動平均線より下だと不安になりますし、移動平均線から上に乖離しすぎてても上げ過ぎと不安になります。
つまり、大衆心理を考えると移動平均線の価格が一番安定してることになります。
かつ今回の手法は上昇中の移動平均線を再度下から上にローソク足が抜けてきたタイミングでエントリーするため、価格的にも安定してますし、相場の勢い的にもその後も上る可能性が高い手法になっています。
次はフォレックステスターを使って過去データから検証トレード
今回はあまりに分析段階で勝率が高いのでこれ以上トレードルールに変更は加えず過去検証に入りたいと思います。
フォレックステスターで検証すると獲得pips数や勝率、負け率から損失pipsや各平均値など統計データまで出せるので、利確ルールに関しても検証してからの方が決めやすいですしね(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
分析でいくらいい勝率が出たからと言っても、実際に動いている相場でやるとおおむねその通りにトレードできないのもあるあるなので、おそらく勝率も若干下がるでしょうし、もう少しトレードルールを明確にする必要性も出てくるでしょう。
もし今日紹介した移動平均線1本だけのシンプルトレンドフォロー手法が気になる方は次回の記事も楽しみにしてもらえればと思います。