いよいよ、これまでに分析から導き出してきたトレンドフォローの押し目判断ルールを実際の過去データを使って検証できる段階まで来ました。
なんだかんだでトレードルールをまとめきるまでの分析で数記事あります。
全てでないにしろ間違いなく値動きの見方や判断材料が参考になる記事になってますので、よければ先に目を通してもらえるとこの後が理解しやすくなると思います。
記事の目次
過去検証するトレンドフォロー手法や設定まとめ
過去検証する通貨ペアやその他設定
通貨ペア | GBPJPY(ポンド円) |
過去データ期間 | 2018年1月1日~2019年12月31日 |
検証開始日 | 2019年1月1日~ |
目線崩れを押し目判断に使うトレードルール
- 見ている時間足で、これまでの目線が一波で崩れている。
- ローソク足のヒゲではなく実体で見る。
- ちゃんと値動きが分かるローソク足を対象とする。
- 値動きの考察から優位性があると判断できる。
- 目線が崩れたあとにしっかり売り買いの攻防が確認できること。
※ 一応今回主軸とした時間足は1時間足で、上位足は4時間足と日足になります。
目線崩れは押し目判断に有用だったのか過去検証結果
過去検証結果 | |
トレード回数 | 10回 |
勝ちトレード | 7回 |
負けトレード | 3回 |
勝率 | 70% |
利益 | 20914.38ドル |
損益 | 3590.74ドル |
純利益 | 17323.64ドル |
トレード回数は1年間で10回になるので人によっては少ないと感じる人もいるかも知れませんが、検証数値的には10回あれば十分だと思っています。
それに見る時間足をもっと下位足にすればトレード回数は増えると思いますし、利益を伸ばしたければレバレッジを上げるとかピラミッティングなどを活用すればいいので問題ないと思います。
勝率も70%と中々高いのではないでしょうか!
70%の勝率であればリスクリワード6:4くらいまでのトレードであれば利益が出ることになるので、リスクリワード的に見てもトレード回数は増えそうです。
目線崩れを使った押し目判断を過去検証してみて
それまでのダウ目線を崩す一波の値動きの方が強いと分かること
今回検証している押し目判断のルールに“見ている時間足で、これまでの目線が一波で崩れている”がベースとしてありましたが、このルールをもっと強める感じのルールに変更したいと思います。
トレンドフォローとは、トレンドを形成しているくらい強い値動きに便乗するトレード手法になるので当たり前と言えば当たり前なんですが、今回のルール変更での大事なポイントは“誰が見ても分かる値動き”という点です。
これまでの“目線が一波で崩れている”くらいでは、見ている人の主観に偏る部分が大きすぎるためです。
見ている人の主観要素が大きいということは、逆にいうと“見ている人によってはそう見えない場合も十二分にある”ということだからです。
分かりやすい例が次になります。
4時間足でこれだけきれいに目線が崩れた値動きは誰が見ても分かりやすいと思います。
こういった目線崩れのチャートパターンを探してエントリーを狙っていくための変更ルールになります。
つまるところ、どれだけ分かりやすい値動きに乗っかれるかがトレンドフォローの基本になりますので、やはりこれくらいのトレードルールが再現性も高く勝率も上がると思います。
エントリー予定の方向に5分足レベルでも目線が崩れること
次にエントリーに関するルールで、“目線が崩れたあとにしっかり売り買いの攻防が確認できること”というものがありましたが、2019年1月16日の負けトレードから分析した結果、新たに“5分足レベルでエントリー予定の方向に目線が崩れること”というルールも追加したいと思います。
それでは簡単に2019年1月16日の負けトレードの分析結果をまとめたいと思います。
2019年1月16日の上昇トレンド目線崩れ環境認識
正直改めて分析し直してもこのトレードの負けは仕方なかったのかなと思う部分もあります。
- 日足は、戻しの上昇の勢いが強いようには見えるがダウ目線では下降トレンド中。
- 4時間足も下降トレンド中で、レンジ相場の下限がレジスタンスとしても機能している。
- 1時間足では下落の一波の中での上昇トレンドも目線が崩れた状態、1時間足のレジスタンスラインを一旦超えられたが4時間足のレンジ下限ラインで反発。
反省点1:1時間足の押し安値の判断が間違っていた
私は1時間足の上昇トレンドの押し安値を赤◯地点として見ていたため目線が崩れたと判断しましたが、実は違っていたというものです。
例えば青◯地点が押し安値だった場合、青ラインを引いたようにしっかりと下降トレンドを形成したあと逆三尊のトレンド転換のチャートパターンがあって、再度上昇トレンドを形成しています。
ダウ目線で見ると青◯地点を1時間足の押し安値と判断する方が妥当だと思います。
この場合、今回の下落では実体で押し安値を下抜けしていないため目線が崩れたことにはならないのでトレード条件から除外されます。
つまりこの時の負けトレードを防ぐことができたことになります。
反省点2:エントリー判断が甘かった
ここからが新たにエントリー判断時に追加しようと思った理由になりますが、赤ラインが1時間足で目線を崩したと判断した下落になります。
そこから青ラインで引いたダウ目線を私は売り買いの攻防と判断しエントリーしましたが、ここの判断が甘かったと分析できます。
例えば目線を崩した下落が5分足のローソク163本に対し、たった22本分の上昇で8割ほど戻していることから、この上昇は勢いがあると判断できます。
そして勢いよく上昇したあとトレンドを形成したことで私はエントリーしましたが、逆に言うとこれ以降5分足ですら上昇トレンドの目線が崩れていません。
つまり5分足レベルでも上昇し続けてる中、私は逆張りでショートエントリーしたということになります。
このことから新たなエントリールールとして次のルールを追加することにしました。
- エントリー予定の方向に5分足レベルでも目線が崩れること。
トレンドフォローの押し目判断にダウ目線崩れは使える
今回、1時間足のダウ目線崩れがトレンドフォロー手法の押し目判断に使えるかどうかを過去検証してみました。
その結果から全ての目線崩れが押し目になるわけではありませんが、これまでの分析から導き出したトレードルールにプラスして今回のルール変更と追加ルールを守ることで、間違いなく適した箇所での一波でのダウ目線崩れが押し目判断に優位性を持つことが検証から分かりました。
他の手法と比べて特別トレード回数が多くなるわけではありませんが、トレンドフォローはリスクリワードもよく、タイミングさえうまく掴めれば利益をかなり伸ばせる手法なので、焦らず今回のトレードルールを守ってトレードしていけば安定して長く勝ち続けられると思います。
それでは最後に今回分析から過去検証まで行い、トレンドフォロー手法の押し目判断に優位性を持ってエントリーするためのトレードルールをまとめて終わりたいと思います。
- 見ている時間足でこれまでの目線が一波で崩れていること。
- これまでの目線を崩した一波の値動きの方が強いと分かること。
- ローソク足のヒゲではなく実体で見る。
- ヒゲだらけでなく、しっかり値動きが分かるローソク足を対象とすること。
- 値動きの考察から優位性があると判断できること。
- 目線が崩れたあとにしっかり売り買いの攻防が確認できること。
- エントリー予定の方向に5分足レベルでも目線が崩れること。