過去検証する通貨ペアやその他設定
通貨ペア | GBPJPY(ポンド円) |
検証データ期間 | 2019年1月1日~2019年12月31日 |
検証開始日 | 2019年2月1日~ |
- 上線、下線の両方が引けて初めてレンジ相場と判断する。
- レンジ相場の上線、下線は明確に前回高値、安値が意識された場合に引く。
- レンジ相場の上線、下線を引いて以降、これらをあからさま(10pips以上)に抜ける値動きをしていない。
- エントリーはなるだけ大きな足でみるトレンド方向に行う。
- エントリーは5分足など下位足で反転のプライスアクションやチャートパターンを確認して行う。
レンジ相場でも勝てるトレード手法の検証結果
トレード回数 | 6回 |
勝ちトレード | 6回 |
負けトレード | 0回 |
勝率 | 100% |
利益 | 6780.83ドル |
損益 | 0ドル |
純利益 | 6780.83ドル |
過去検証したレンジ相場トレード結果を再分析
値幅66pipsのレンジ相場1、2を分析
青丸で示しているポイントは、出来上がったチャートを分析してみると分かるポイントになり、トレード中は気づけなかったものになります。
このレンジ相場は青①、青②で上線が意識されたことは分かりますが、下線が中々定まらなかったため様子見しました。
こうやって見直すと青③、青④でも下線は引けてましたが、実際の値動き中はその間の下抜けもあったことで決めきれなかったです。
レンジ相場を大きく下抜けしている緑丸部分ですが、1時間足できれいなピンバーを形成したあと、その勢いのまま次のローソク足でレンジの高値まで一気に上げていることから、“このピンバーでロングエントリーした人が多い”こと、ここでエントリーした人の“損切りはピンバーのちょい下であること”が想像できます。
つまり、“当分このピンバーの安値より下げたくないトレーダーが多い”ため、この価格帯はよほど勢いがなければ下抜けすることはないと想定できます。
ではトレードの見直しに戻ります。
実際に私が過去検証中にレンジの下線を引いたポイントが赤③になります。
これでレンジの上線、下線の意識されているであろう価格帯が決まりました。
あくまで“意識されているであろう”というだけで、それ以上でも以下でもないことを忘れないでください。
エントリーは“実際にその価格帯でエントリールールに合った値動きをして”やっとエントリーになります。
あとはレンジ相場なので上線、下線のどちらかで反発が確認できたら(エントリールール)エントリーするだけなので、私は赤⑤、赤⑦でエントリーしました。
両方のエントリー時の値動きが分かりやすいよう5分足のチャート画像が次になります。
赤⑤のエントリーは、このままラインを抜けると焦っていたんだと思います。後から見ると少し早すぎてますね。
赤⑦はネックラインを超えたことを確認したんですが、元々このレンジ相場の値幅が少ないこともあってリスクリワードが微妙になったので、もう一度下げてきたらエントリーしようと待った結果、ネックラインを超えた高値の戻り安値で再度反発したのでエントリーしました。
赤⑤のトレードで47pips、赤⑦のトレードで50pipsの利益でした。
値幅185pipsのレンジ相場トレード3を分析
これは4時間足の大きな下降トレンド中に少しの期間にできたレンジ相場です。
まず下降トレンドが赤①で軽く反発し、その赤①が意識されて赤②でも再度反発しました。
その後そのままネックラインを超えたことできれいなダブルボトムが形成されたので、この時点ではひょっとすると下降トレンドが転換するかなとも警戒していましたが、このくらい4時間足でも勢いのある下降トレンドがこんな小さいダブルボトムで転換するわけもなく、赤③で反発。
私は赤③の反発は青①が意識されたと判断したため、このタイミングでレンジ相場形成と判断しました。
後は5分足でエントリー判断とエントリーポイントを決めました。
このエントリー判断となったローソク足の値動きはポイントだと思います。
一見すると単に5分足のローソクが2本並んでいるだけですが、この2本を組み合わせた10分足があると考えてみてください。
するとこの値動きは10分足でいう上ヒゲピンバーになります。
5分足の赤丸の前回高値が意識されており、この前回高値をどうにか超えようと買い勢が5分間目一杯頑張ったにも関わらず前回高値を超えきれずローソク足が確定してしまいました。
ここで本当に買いの勢いがある場合は次の足で高値更新に再チャレンジしてもおかしくないのに、確定後全く上ヒゲを付けずにほぼ同等まで下げています。
つまりは、前回高値を超えさせたかった買い勢が諦めた結果、売り勢の勢いの方が上回ったということです。
そして次の足でも下げ続けるのを確認してエントリーしたという流れになります。
このトレードでは149pips利益を出すことができました。
- ローソク足1本のピンバーだけでなく、ローソク足2本でもピンバー的値動きはある。
- ヒゲを全く付けていないローソク足は、それだけ勢いがあるということ。
値幅200pipsのレンジ相場トレード検証4を分析
この回も4時間足で上昇トレンド中にできたレンジ相場ですが、結構長い期間続いたレンジになります。
それでは1時間足で見直してみます。
まず青①のローソク足1本が220pipsもありポンド円とは言え結構なボラになりますので、ここで多くのトレーダーが売り買いしたことが分かります。
そして結局90pipsもの上ヒゲをつけた状態で確定したことで、少なからずこの上ヒゲは意識されるだろうと想定しました。
その後も買い方が強かったことで青②まで上げましたが、青①を超えきれずダブルトップっぽいチャートパターンを作ったのでこのままトレンド転換するかなと思いましたが、再度上げてきてのに赤②を超えられず一気に下げました。
ここで私はダブルトップの右山(赤①)と上ヒゲでレンジの上線を引きました。
ですがまだレンジ相場になるとは決まっていません!
そのまま様子見を続け赤③で反発、赤④で若干安値を更新したので
これは下降トレンドに転換したか?
と思っていたら赤⑤で反発が確認できたので、ここをレンジ相場の下線と確定させエントリーしました。
その時の5分足チャートが次の画像になります。
5分足でもしっかりレンジの下線が意識されたあとネックラインを超えて高値、安値が更新されています。
このトレードで181pipsの利益を出すことができましたが、トータル375時間もかかっているので私的には完全にスイングトレードです。
これは結果論ですが、青③に指値を設定していればもっと早くに利確できてますし、その後も再エントリーもできていたことになるので、この辺はレンジ相場のトレード手法に考慮してもよさそうです。
大きなレンジ相場中にできた値幅153pipsのレンジ相場トレード検証5を分析
このトレードは先ほどの4時間足のチャート画像で分かりますが、先ほどの200pipsのレンジ相場の中にできたレンジ相場でのトレードになります。
今回はちょうど前回のトレードが決済された後だったので、改めてエントリーを行いました。
基本的にFXトレードでエントリーする際は、そのトレードで想定している損益と利益(リスクリワード)を考慮したロット数でトレードするから資金管理ができています。
そのため、エントリー中に別のトレード機会(エントリーできそうなポイント)があったとしても、現在エントリーしているトレードで資金管理している訳なので、元々複数トレードを考慮した資金管理をしているのでなければいくら別でエントリータイミングがきてもエントリーするべきではありません。
1時間足のチャート画像の青線が先ほどのレンジ相場の上線になります。
まず青①で大きなレンジ相場の上線を抜けたところできれいなピンバーを形成したので、もう一回くらい下降してくることが想定できました。
この時点でレンジ相場の下線は赤①、赤②、赤③を想定していましたが、そこまで下げてくる前に上昇し赤⑤で上ヒゲピンバーをつけたので、これで赤④と赤⑤でレンジの上線も確定です。
あくまで上位足(4時間足)は上昇トレンド中になるので、トレードルールから今回もトレードはロングとなります。
後は5分足のチャート画像を見てもらうと分かりますが、下線に何度もチャレンジしたのちにネックラインを超えてきたのでエントリーとなります。
ただ日付が変わったタイミングだったので窓が開いて微妙ではありましたが。
このトレードで105pipsの利益になりました。
値幅108pipsのレンジ相場トレード検証6を分析
今回も4時間足では上昇トレンド中にできたレンジ相場でのトレードになります。
レンジ相場の下線は青②で多少抜けたりしていますが、赤①が意識されて赤②、赤③で止まっていると想定できるので割と早めに線を引くことができました。
次は上線になりますが、青①を上線にするとレンジ幅が少なくリスクリワードが微妙になるのでまだスルーしていました。
赤④でやっといい感じの高値を付けましたが、あくまでレンジ相場は上線、下線の両方が意識されてはじめて確定になるので、もう一度赤④が意識されることを確認する必要があります。
例えば赤⑤のように安値圏がすでに決まっていて上位足も上昇トレンド中となれば、赤⑤でロングエントリーしても何らおかしくはありませんし勝率も高いと思います。
ですが、あくまで今行っているのはあるトレード手法に対する過去検証になるので、この過去検証中にいくら別のエントリー条件が揃ってもエントリーしてはいけません。
検証結果の勝率や利益、損益も違ってきますし、複数のトレード手法を並行していると本来の検証トレード手法を見誤ってしまう可能性も出てきます。
あくまで1つのトレード手法を検証している間は、その手法にだけ没頭するのが正しい過去検証になります。
赤⑥でやっと赤④の高値が意識されたことも確認できたのでレンジ相場確定です。
後は赤⑦の時に5分足でエントリータイミングを見てロングエントリーです。
しっかりレンジ相場の下線にタッチしてきれいな下ヒゲピンバーを付けたのでエントリーしました。
このトレードが最後になりますが97pipsの利益になりました。
レンジ相場でも勝てるトレード手法を使った過去検証まとめ
今回はテクニカル分析から見つけた「レンジ相場でも勝てるトレード手法」を使って、実際に動いている相場でも通用するかを過去検証しました。
ひとまず2019年で過去検証した結果、勝率は100%でした。
トレード手法は記事の冒頭に書いている通りですが、やはり実際に値動きしている状態だとまだ判断に迷う相場も中にはありましたので、今後はトレード回数は減ると思いますが、もう少し分かりやすいトレードルールまで絞って行ければと思います。
記事中にはトレード全体での値動きの読み方や判断に役立つポイントも記載しているので、よければ参考にしてください。