こんにはちは、チャート分析をすればするだけ沼にハマる時があるピッピです。
前回記事ではレジサポ転換がどのくらいの頻度で起きているものなのか、トレード手法に取り入れられるだけ発生しているのかについて調べた結果、十分な頻度でレジサポ転換していることが確認できました。
ですが現段階では“結果的にレジサポ転換してた”頻度が多かったという事が分かっているだけで、トレード手法に取り入れるために必要な“どのようなタイミングでどういった条件の場合にレジサポ転換する機会が多いのか”という部分が分かっていませんので、今回はまさにレジサポ転換を使ったトレード手法の根源であるトレードルールまで固めていきたいと思います。
まずはみなさんも自分のトレードスタイルにレジサポ転換を反映させられそうな頻度なのかなどを前回記事で確認してもらえるといいと思います。
トレード手法に取り入れられそうなレジサポ転換だけに絞り込む
まずは前回の分析で見つけたレジサポ転換を、よりトレード手法として成立させられそうなレジサポ転換だけに絞り込みたいと思います。
理由として、例えばレジサポ転換したとしてもその後しっかりトレンドが伸びているきっかけとなったレジサポ転換とそうでないレジサポ転換があるからです。
当然トレード手法としてはその後トレンドが伸びる可能性の高いレジサポ転換をトレードルールとして取り入れたいですからね。
今回レジサポ転換後にトレンドにならなかったと判断した値動きは上の画像の「トレンドになる期待値の低いレジサポ転換」のチャート図みたいな値動きになります。
レジサポを一旦ブレイクした後レジサポ機能の転換までは確認できるのですが、その後にブレイク後の戻り高値か押し安値を更新できなかったパターンです。
【2020年】レジサポ転換で手法に取り入れられそうな転換箇所
2020年の1時間足でのレジサポ転換でカウントしないと判断したのは8箇所で、チャート画像の番号としては⑥、⑦、⑬、㉒、㉔、㉙、㉚、㉝になります。
調整前 | 36回 |
調整後 | 28回 |
「トレンドになる期待値の低いレジサポ転換」以外でもカウントしなかった値動きがあるので、この点についてだけここで説明したいと思います。
⑥については、転換後にブレイク方向に伸びてはいますが、そもそものレジサポと捉えてるラインが微妙なことが分かると思います。
ブレイク直前のサポートとして機能しているように見えるラインも少し前で割られてたりと、レジサポラインとして捉える方のルールが微妙になるためカウントから外しました。
【2021年】レジサポ転換で手法に取り入れられそうな転換箇所
2021年でのレジサポ転換でカウントしないと判断したのは11箇所で、チャート画像の番号としては②、③、⑥、⑦、⑨、⑯、⑰、㉔、㉖、㉛、㉞になります。
調整前 | 43回 |
調整後 | 32回 |
レジサポ転換を使ったトレード手法のルールを決める
分析の最後はこれまでレジサポ転換している値動きからトレード手法として定めるルールを決めていきたいと思います。
ルールは何個でもいいですし、全部に当てはまる必要もありません。
FXトレードはあくまで確率論の世界なので、今後もこの条件が揃った際にレジサポ転換する可能性の方が高くなる条件であればいいのです。
【ルール1】レジサポ転換前に2回以上反発している
これがライントレードの基本だと思いますが、一度目の何かしらの反発があるからこそ二度目も同じ価格帯で反発する可能性が高くなるわけです。
もちろんこれまでに見てきた値動きでは一度しか反発していない価格帯でレジサポ転換しているパターンも多々ありますが、本来は最低二度は反発してこそレジスタンス、サポートラインとして効果があると判断できるわけです。
そこでこれを一つ目の条件として“レジサポ転換前に最低二回以上反発していること”を分析していきたいと思います。
2020年で2回以上反発しているレジサポライン
2020年のレジサポ転換 | 28回 |
2回以上反発しているレジサポ回数 | 19回 |
2回以上の反発とカウントしたレジサポチャート番号 | 1,2,4,8,9,13,15,17,19,22,23,24,25,28,29,31,32,33,36 |
2回以上の反発が確認できた割合 | 67.9% |
2021年で2回以上反発しているレジサポライン
2021年のレジサポ転換 | 32回 |
2回以上反発しているレジサポ回数 | 22回 |
2回以上の反発とカウントしたレジサポチャート番号 | 1,8,10,14,15,18,19,20,22,25,27,28,29,30,33,35,37,38,39,40,42,43 |
2回以上の反発が確認できた割合 | 68.8% |
2020年は67.9%、2021年では68.8%とトレード手法に取り入れるには十分な確率ではないでしょうか!
50%だったとしてもリスクリワード次第で全然利益が残る確率になるので期待できますね。
【ルール2】レジサポラインが意識されていたことが分かるブレイクアウト
私が気づいた1つ目の値動きの特徴は“ブレイク時”にありました。
レジサポの役割が転換している値動きでは、転換前のブレイクアウト時の値動きに勢いがあることが分かります。
これは値動きのセオリーから考えても納得のいくものです。
例えば下記の参考チャートを例に説明すると、高値①、②の場合だとどちらがレジサポ転換すると思いますか?
答えを出しちゃってますが、②の高値になります。
値動きから考察すると、②の高値をつける前に勢いのある陽線があると思いますが、この陽線では①の高値を超えきれず実体では①の高値と同額に落ち着いています。
次の足で一旦は①の高値を抜けましたが結局終値は陰線になっています。
それに比べて②の高値をブレイクアウトしたローソク足は勢いのある陽線で実体まで抜けきっています。
またローソク足の始値から考えても、これは“②の高値を抜けるためにこの足から多くのトレーダーが参入してきた”とも考えられるので、トレーダー心理から考えても説明が行きます。
その結果、レジサポ転換の役割を持った価格は①の高値ではなく②の高値だったということです。
少し説明が長くなりましたが、この条件を元に過去チャートのレジサポ転換から条件に当てはまる箇所をピックアップすると下記になりました。
2020年のレジサポ転換でブレイクアウトに勢いがある値動き
2020年のレジサポ転換 | 28回 |
レジサポブレイクアウトに勢いがあった回数 | 19回 |
ブレイクアウトに勢いがあるとカウントしたチャート番号 | 1,2,3,5,9,10,11,12,14,16,18,19,21,23,25,28,32,34,35 |
レジサポブレイクアウトに勢いがあった割合 | 67.9% |
参考にカウントしたレジサポ転換チャートを何個か載せておきます。
2021年のレジサポ転換でブレイクアウトに勢いがある値動き
2021年のレジサポ転換 | 32回 |
レジサポブレイクアウトに勢いがあった回数 | 17回 |
ブレイクアウトに勢いがあるとカウントしたチャート番号 | 4,5,11,12,14,15,18,19,20,21,22,27,29,36,40,41,42 |
レジサポブレイクアウトに勢いがあった割合 | 53% |
参考にカウントしたレジサポ転換チャートを何個か載せておきます。
2020年に比べて2021年の割合が若干落ちてますが、どちらも50%以上あるのでこの条件もトレード手法に取り入れる価値はあると思います。
レジサポラインでの反発二回、ブレイクアウトに勢いがある場合はどうなる?
これはみなさんも気になるポイントだと思うので、上記二つの条件が揃った箇所を載せておきたいと思います。
2020年でレジサポラインでの反発二回以上でブレイクアウトに勢いのあったチャート
2回以上反発しているレジサポラインのチャート番号 | 1,2,4,8,9,13,15,17,19,22,23,24,25,28,29,31,32,33,36 |
レジサポ転換でブレイクアウトに勢いがあったチャート番号 | 1,2,3,5,9,10,11,12,14,16,18,19,21,23,25,28,32,34,35 |
条件二つが揃っているチャート番号 | 1,2,9,19,23,25,28,32 |
2021年でレジサポラインでの反発二回以上でブレイクアウトに勢いのあったチャート
2回以上反発しているレジサポラインのチャート番号 | 1,8,10,14,15,18,19,20,22,25,27,28,29,30,33,35,37,38,39,40,42,43 |
レジサポ転換でブレイクアウトに勢いがあったチャート番号 | 4,5,11,12,14,15,18,19,20,21,22,27,29,36,40,41,42 |
条件二つが揃っているチャート番号 | 14,15,18,19,20,27,29,40,42 |
レジサポ転換を使ったトレード手法のトレードルールまとめ
それでは最後にトレード手法としてエントリー条件、損切り、決済価格の決め方までまとめたいと思います。
- エントリー条件
- レジサポ転換前に2回以上反発している
- レジサポラインのブレイクアウトに勢いがある
- 上記条件が揃った場合のみ、再度レジサポラインにタッチしたらエントリー
- 決済価格
- レジサポラインをブレイクアウトした後につけた高値、安値
- 損切り価格
- ブレイクアウト前の高値、安値
- エントリースルー条件
- RR(リスクリワード)が最低でも1:1以上にならない場合
トレード手法はあまり複雑になりすぎると再現性がなくなったりエントリー機会が少なくなりすぎたりするので、ひとまずこのくらいから始めたいと思います。
本当はMTF分析が基本なのでエントリー時の値動きを5分足レベルまで落として分析するのが好ましいのですが、MT4だと時間足が短くなるだけ遡れる期間も短くなってしまうため今回の2020年まで遡ることができません。
ただ私はこの後検証ソフトのForexTesterを使って過去検証まで行うため、MTF分析はその後の再分析時にしようと思っています。
FX検証ソフトは検証作業自体が楽になるだけでなく、こういった年レベルで遡って小さい足の値動きまで分析できたりもするのでかなりおすすめです。
私の使っているForexTesterを少しでも便利に、最安値で使う方法などは別記事にもまとめているのでよければ参考にしてみてください。
それでは次回は過去検証結果、再分析まで記事にしたいと思いますので、よければ楽しみにしていてください。