さてさて、これまでFXトレードにウォルフ波動が使えるかどうかを何回かに分けて分析してきました。
まずは1時間足のみで4年6ヶ月分の値動きを分析し、“勝率が7割を超えた”ためトレード手法に落とし込もうと思いました。
次にマルチタイムフレーム分析(MTF)を考慮することで、さらに高い勝率が見込めることが分かりました。
どのくらい勝率が上がったかは前回記事をご覧ください。
そして今回は分析の最終段階としてエントリールールを決めたいと思います。
エントリールールさえ決まればウォルフ波動手法の成立条件、利確、損切りも既に決まっているので過去検証に移ることができます。
それではやっていきましょう。
ウォルフ波動手法のエントリータイミングは大きく分けて3つ
まず簡単なおさらいになりますが、ウォルフ波動の成立条件は下記になります。
- 1点から5点まである。
- 1点、3点、5点目がそれぞれトレンド方法に高値安値を更新、2点、4点目も同じく高値安値を更新している。つまりダウ理論的トレンド相場である。
- ウォルフ波動である1点と4点を結んだラインがトレンド方向と逆方向に傾いている。
そしてウォルフ波動を狙ったエントリー箇所とは、つまり5点目を指します。
ただウォルフ波動が成立したからと言ってどこが5点目になるかは分かりませんし、当然ウォルフ波動まで下落、上昇するかも分かりません。
だからこそエントリールールが大切になるのです。
【エントリータイミングその1】1,3点を結んだトレンドラインにタッチ
通常トレンドラインとはチャネルライン(二本の平行ライン)の片方を指すと思います。
上昇トレンド時だと切り上げてる安値を結んだライン、下降トレンドだと切り下げてる高値を結んだラインになります。
ただここでのトレンドラインとは、上昇時であれば高値を結んだライン、下降時であれば安値を結んだラインの延長上のことを指しています。
もう少し分かりやすくチャート画像で説明します。
まずウォルフ波動を形成するための1点目と3点目をラインで結んだ延長上に5点目がタッチ、または少し抜けてはいますがヒゲとなり実体では抜けきらなかったパターンです。
チャートパターンとして見るとこれが一番キレイな形になります。
因みにこのパターンで利確目標まで到達した回数は56回中30回、目標未到達は12回中5回ありました。
チャートパターン的にも分かりやすいため、同じ思考の市場参加者が多いのかも知れませんね。
【エントリータイミングその2】1,3点を結んだトレンドライン超え
これは先程と同じ1点目と3点目を結んだトレンドラインを実体でも超えた後、ウォルフ波動まで戻ってくるパターンです。
つまり3点目から5点目までの勢いが強いためうまくエントリーができれば利益もそれだけ大きくなるというわけです。
ただし勢いも強いし5点目の目処となるトレンドラインも超えているため、エントリー判断が難しくなります。
また、エントリーしてもウォルフ波動のラインに戻ってくる確証もないのでリスクが高いです。
【エントリータイミングその3】1,3点を結んだトレンドラインの手前で反転
最後は1,3点ラインまで到達せずに反転するパターンです。
このパターンが値動き的にはもっとも納得がいきます。
例えば上昇トレンドの場合1点目から3点目までの上昇に比べ、3点目から5点目の方が上昇の勢いが落ちてることになるので、市場の値動き的には反転してもおかしくない値動きだと言えるからです。
ただこのパターンも、どこで5点目と判断していいかが難しいところではあります。
ウォルフ波動を使った手法のエントリールールまとめ
ここまでウォルフ波動のチャートパターンが成立した場合にどこでエントリーするのがいいかを複数分析して出してみました。
チャートパターン的には1つ目の“1,3ラインへタッチしたらエントリー”が分かりやすく、利確目標到達率も高かったのでおすすめです。
ただ大きな利益を狙いたいのであれば2つ目の“トレンドラインを超えてからエントリー”も人によってはありだと思いますし、値動き的見方からすると3つ目の“トレンドライン前の反転でエントリー”も捨てがたいです。
そこで今回私がウォルフ波動手法の過去検証に採用するエントリールールは、、、
“ウォルフ波動が成立してから短期足(5分足)で目線が崩れたらエントリー”です!
ここまで分析してきてゞ(¯∀¯)オイオイと思うかも知れませんが、分析してきたからこそ決められたエントリールールだと思います。
そもそも前回までの記事でウォルフ波動の勝率が高いことはあきらかなので、正直全部エントリーしても利益が出る手法だと思っています。
ただ“エントリーにルールがないと手法として安定した再現性、勝率を出すことができませんし、損切りポイントを決めるのも難しくなります”。
また、今回のように一通りしっかりと分析したからこそ自信を持ってこのルールでエントリーしていけるのです。
ということで、これでウォルフ波動を使ったトレード手法のエントリー条件から利確、損切りルールまですべて決まりましたので、次回いよいよ実データを使った過去検証に入ることができます。
過去検証には定番のForexTesterを使っていきたいと思います。
検証結果から再分析内容まで次回記事で紹介しようと思っていますので、よければ今後も参考にしてもらえればうれしいです。
ではではFX検証ソフトでもっとも有名なForexTester、さらにForexTesterを最安値で購入し使う方法までを別記事にもまとめていますので、よければ見ていってください。
実際に私がウォルフ波動を使ったリアルトレード記事もまとめましたので参考にしてみてください。